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この瞬間だけ、この世界で私と汐恩だけの時間が間違いなくあって
肩がとんっ、とぶつかる。
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prrrrr....
『っ、！！』
汐「、！」
スマホの着信音に、私達は肩が飛び跳ねる。
それと同時に 私達の距離はぴたっと縮まらなくなった。
汐「しょ、奨くんからやわ」
『あ、そ、そっか』
縮まっていた距離はまた元に戻って、汐恩は奨くんからの電話にでる。
あっっっっぶなかったあぁぁぁぁぁ
私、あのまま奨からの電話なかったら汐恩と____。
汐恩が電話をしているのをいいことに、
私はうるさい心臓を静めようと胸を押さえながら
熱くなった頬を隠す。
私なに目瞑っちゃってんの！！
恥ずかしすぎて死にたい、、
汐「奨くんが、下もすごいいっぱいおるから二人ともおりてきーって、」
『そ、そっか！じゃぁいこう！』
ばっ！と立ち上がった私は
汐恩の顔がまともに見れなくて、そそくさと歩き出してしまった。
そんな私の後ろを汐恩が追いかけてくる。
その時。
『あっ、』
長年履いていたせいか、サンダルの紐がちぎれてしまった。
汐「おー、えらい派手にちぎれてんなあ」
私の足元のちぎれたサンダルを見ると、なおりそうにないなあと言いながら触る。
いまから下って、家まで帰らないといけないのに、
『どうしよう』
とぼそっと呟けば
汐「帰ったら500円な」
と言いながら、汐恩はしゃがみ込むと私に背中をみせる
『え、いやむり500円は高い』
汐「はよせな裸足で歩かせるで」
この悪魔野郎____。
.
.
『ねえ、星綺麗だね』
汐恩の背中は温かくて、大きくて安心する
私を抱えてくれてる腕はたくましくて
私はそんな彼の背中にゆられている。
汐「星って地球より大きいんやで」
『皆知ってるよ』
そんな他愛のない会話を続けている。
汐恩の背中が気持ちくて、少しうとうとしてしまう。
ぎゅっと、汐恩の首に回している腕に力を入れる
汐「俺のこと殺す気やろ、そうはさせんで」
『ばかなの？』
ほんと、ばかじゃん。
『汐恩、』
汐「ん？」
『なんでもない__』
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ひー(プロフ) - 続き楽しみにしてましたー！しおーん！ (2022年2月22日 16時) (
レス) @page19 id: b9fcbad0b4 (このIDを非表示/違反報告)
なな - このお話し大好きです！！続き楽しみにしてます！！！ (2021年12月7日 0時) (レス) id: 4ba5331e33 (このIDを非表示/違反報告)
くま - 初コメ失礼します！めっちゃおもしろいです！次のお話楽しみにしてます！ (2021年10月27日 22時) (レス) id: 7b44bc00c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ののか | 作成日時：2021年10月15日 3時
