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少しの沈黙。
今日、少しぶつかっちゃった時から
初めてまともに話せたよね。
でもなにも言わず黙っている汐恩が隣にいるせいで
私は落ち着かなくて、なんて言葉をかけたらいいかわからない。
この瞬間だけ、世界の時の流れがやけに遅く感じた。
そうだ、ちゃんと汐恩に謝らないと。
今しかない。
少し顔をあげて隣見れば
蛍をじっと見つめてる汐恩。
そんな私の視線にすぐに気づいた汐恩
汐「なんや」
じと、といつもの見方。
『べ、べつに』
ぁぁあぁぁぁぁじゃなくて！！！
ごめんって、それだけ、それだけ口にするだけなのに
なんでこんなにうまくいかないの。
このままじゃ、いつまでも汐恩と元に戻れないよ
どうしたらいいの。
汐「なあ、」
そんな沈黙と葛藤を破ったのは汐恩だった。
汐恩の、小さい声に私は汐恩の顔を見る。
暗いけど、蛍の微かな光で
汐恩が少し言いにくそうにうつむいているのがわかる。
汐「今日.....ごめん、なんか、言い過ぎたなって後から思ってん.....」
途切れ途切れで、今にも消えそうな声だけど
ちゃんと聞こえた。
汐恩は手を何度も触りながら、言い終わる頃には私の顔をしっかりと見て目を合わせた
『なにそれ、』
汐恩はなにも悪くないのに、そんな言いにくそうに言わないでよ。
いっつも謝ったりしないくせに、なにきゅうに素直になってんの。
汐「ずっと、謝らなって考えとって
でもまじでタイミングとか見つからんくて
帰ってきた時も」
おかえりって言ってくれてたのに
そっけない態度とって、ごめん。
私の目を見てはっきり言った汐恩に
私は目が離せなくて、胸の鼓動がおかしくなりそうなほど早くて、うるさくて。
ずっと、考えてくれてたの？
そんな事気にしてくれてたの？
そう思うと、胸が締め付けられて、目の奥が熱くなる。
『ばか汐恩』
ほんとに素直じゃない私。
汐恩がせっかく話してくれたのに、私は変な態度とって
だけどそんな私に、汐恩はなにも言わない
汐「でも俺、Aが危ない目に遭うのだけはもう見たくないねん」
『っ、』
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ひー(プロフ) - 続き楽しみにしてましたー！しおーん！ (2022年2月22日 16時) (
レス) @page19 id: b9fcbad0b4 (このIDを非表示/違反報告)
なな - このお話し大好きです！！続き楽しみにしてます！！！ (2021年12月7日 0時) (レス) id: 4ba5331e33 (このIDを非表示/違反報告)
くま - 初コメ失礼します！めっちゃおもしろいです！次のお話楽しみにしてます！ (2021年10月27日 22時) (レス) id: 7b44bc00c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ののか | 作成日時：2021年10月15日 3時
