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到着してから30分程がたった。



純喜達は蛍を捕まえたり、碧海や拓実はひたすら写真撮影。しかもポートレート。




映るの?この暗さで。笑






そうして、ちらほらと散らばった私達。



私はというと







『ねえ蓮みて!』






蓮の手を引っ張る。







蓮「うわ、ほんまやこの蛍おっきい」





二人でしゃがみ込むと


他の蛍より大きな光を放っている蛍を眺める。









『なんで蛍って緑色なんだろう』







蓮「何色がよかったと?」







『ん〜、オレンジとか?』





そう言いながら、蛍を少し指先でつっつく。





へぇ〜、なんでオレンジ?と蓮に聞かれる






その問いかけに、私の脳裏には






いつも皆で食卓を囲んだりリビングで過ごす光景が浮かぶ。





『なんかオレンジ色って、あったかい感じがするから』




『オレンジ色とか見ると、皆で楽しく過ごしてる毎日が自然と浮かんでくる』






そう言えば、蓮は

そっか、優しいなAは。




って言って私の頭を優しく撫でる。







『蓮は?蓮が蛍だったら何色にしたい?』





蓮「それ俺が蛍になっとーけん話変わってくるで?」









さすが蓮、返しが早い。









奨「少し降りたところの自販機で飲み物買ってくるけど誰かくるー?」






蓮「あ、俺ついていってくるけん、まっとける?」






『あ、うん!気をつけてね!』








蓮は奨くんについていくと言うと立ち上がって、
私を残して行ってしまった。








.









.









.









.









.









.









汐「いつまでその蛍ばっか見てんねん」








『....汐恩?』








頭上から声が聞こえて顔を上げると、汐恩の姿が。



暗くてあまりわからなかったけど


髪のシルエットとか声の感じでなんとなくだけどわかった。







『あれ汐恩は行かなかったの?』







汐「俺とA以外行った」






そう言いながら、私の隣にしゃがみ込んだ汐恩。







肩が触れそうで触れない距離に緊張して

私の背中は少しぴんっとのびる。









『汐恩びびりだもんね、』






汐「よゆーやけどな、A一人なるしびびりやから仕方なく一緒におったろかなおもてな」





私びびりなんて一言も言った覚えないんだけど、、





と思いつつも、目の前をふわふわと舞う蛍を見つめる。

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ひー(プロフ) - 続き楽しみにしてましたー!しおーん! (2022年2月22日 16時) (レス) @page19 id: b9fcbad0b4 (このIDを非表示/違反報告)
なな - このお話し大好きです!!続き楽しみにしてます!!! (2021年12月7日 0時) (レス) id: 4ba5331e33 (このIDを非表示/違反報告)
くま - 初コメ失礼します!めっちゃおもしろいです!次のお話楽しみにしてます! (2021年10月27日 22時) (レス) id: 7b44bc00c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ののか | 作成日時:2021年10月15日 3時

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