私の番犬達__

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駐車場に着くと、車を運転してくれている一宮(いちみや)さんが慌てて降りてきた。




きっと私が一人で大量の荷物を持って帰ってきた事と
まだそこまで時間がたっていないのに戻ってきた事に驚いているんだろう。


蓮達もいないし。







一「Aさん！奨さん達は！？」






『...ごめん一宮さん、私先に家まで送ってもらってもいいですか』





一宮さんの顔を見る余裕もなく答えると、一宮さんは急いで私の荷物を持ってくれてトランクに詰め込みながら言った。







一「はい、まかせてください」





顔は見てないけど、声のトーンと話すスピードで
微笑んで優しく答えてくれたのがわかった。





きっと私が言いづらそうにしてるのをすぐに察してくれた。








どうぞってドアを開けてくれて静かに乗り込んだ___。









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車はゆっくりと動き出して、蓮達がいるショッピングモールから離れて行く。





私は何も話さずに、ただ外をずっと眺めているばかり。









なんでこうなっちゃったんだろう。

せっかく皆との時間だったのに。









自分でも無意識に小さくため息をついていた。









一「気に入ったお洋服たくさんありましたか？」





『あっ、うん...たくさん買っちゃって、純喜に長いって怒られちゃいました』





突然の質問に少しびっくりしながらも

力なく笑って返すと




一「Aさんは何着ても似合いますよ、

純喜さんもきっとそう言いながら楽しんでたと思いますよ？」




と、ルームミラー越しで笑い返してくれた









その言葉に、純喜の顔を思い出す



私が迷ってると、こっちの形がいいだとか色はこっちのが似合うだとか

これ着てみろって試着室に押されたり、なにげ純喜が選んでくれた服が可愛くて買ったりもしたしなあ。









でも___







『本当に、そう思ってくれてるんですかね』








ぼそっと小さく呟く









『私、奨たちにとって負担になってるんじゃないかって思うんです、、』








いつもどこにいても、必ず守ってくれる。




優しく私のこと抱きしめてくれる。








自分だって死ぬかもしれないのに、私が線路に落ちるのを

自分の身も気にせずに助けてくれた____。

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