私の番犬達__

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車内は人も多く、ドアのところ立っている私達は

ただずっと夕方の景色を眺めていた。







過ぎて変わる景色と、私達を照らす夕日の光が眩しくて

私は光に目を細める。







『ほんとに、よかったの？』





そう言って少し顔を上げて、目の前の汐恩にきくと





汐「1人で帰らすあほおらんやろ」




と言って私の顔は見ずに窓の外を見つめる




あれから汐恩は、私が泣き止むまでずっと抱き締めていてくれて

家まで送るって言ってくれた。

断ろうと思ったけど、さすがに私も気持ちが弱っていて

もしまた1人で行動してなにかあったら、汐恩にはもちろん他の皆にも迷惑をかけることになると思った。






電車の中でも、私の前に立つと、
手をついてこれほどまでかと言うほどに
周りから守るように囲われた 笑





まあたしかに人がいっぱいだと言うともあるし、
あんな事があったから警戒しているというのも事実。






そう言えば、汐恩の顔こんなに間近で見るのなにかとはじめてかも。





まつ毛、長いなあ


堀も深いし、鼻も高くて



目も大きいけど、しゅっと綺麗な形してるし







なんならフェイスラインも綺麗。

髪も柔らかそうだし、さっきも、



抱き寄せてくれた時の力強さとか身体も、顔に似合わずしっかりとしてて

男のなんだって思ったし。




でも話せばツンケンしてるしせっかく男前なのにもったいないなあ。

いや、それとも私にだけツンケンしてる？？




じゃないと女の子達好きにならないよね？

だって私他人だったとして、めっちゃ顔良くて背格好も良くてもあの関西弁であんな棘ある言い方されたらシャットダウンしちゃうかも。






　


汐「....なに見てんねん」





私の視線の気付いて、こちらをじとっと見ると

不機嫌そうにそう言った。







『あっ、いや、顔整ってるなって思って』









いやいやいやなに言ってんの私！
そんな事言わなくていいでしょ絶対！！！




絶対キモイやつとか思われてる終わった。









パッと焦って目を逸らす







汐「ほんま変態やな」







『なっ、！いやそれは違うでしょ！』







顔整ってるって言っただけで変態は違くない？！

なんで変態扱いされないといけないのかききたいん聞きたんだけど！！






誤解を解こうとしてなんて言おうか焦っている私を見て





汐「焦りすぎやろ」






そう言って少し口角を上げた汐恩を見て


また、恥ずかしくなった。

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