私の番犬達__

１９ ページ20

「土日遊びまわって補導とかされんなよー」







そんな先生の言葉で、私達は金曜日の学校を終えた。









『やっと土日だ〜！！』





瑠「いつになくご機嫌だね 笑」







そう、私はある事を計画していた。









『明日、皆で蛍見に行こ！』






私のその提案に、5人はぽかーんと口を開けたまま






純「え、蛍とかどこにいんの」






『そ、それはまだわかんないけど...』





『ほら！帰り本屋さんでも寄ってそういう特集雑誌買って帰るから！』





よくあるじゃん、なんかスポットとかお店とかいっぱい載ってる雑誌とか？？






豆「...いい、ありかも！」





『え！ほんと？！』





豆ちゃんが一番に仲間になってくれた。よし。






蓮「まあたしかに、皆で見たら楽しそうだしな」







『きまり！！』




もう他の人の意見はいい！

結局皆感動して、Aさすが〜！って讃えるんだから！！





『そうとなったらさっそく本屋さんいくよ！！』






.







.







.







.








.








.








.









『え？今から？』





本屋さんに皆で行ってお店を出たものはいいものの







蓮「Aのお父さんのところに行くの今日だったのいうの忘れてた、ほんとごめん」






2ヶ月に1度、蓮達は私のお父さんの元へと足を運んでいる。
なんでかはわからないけど。そして私はいつも来るなと言われる。何で娘が行ったらだめなのかよくわからないが。







景「わりと時間やばくって」





時間は5時半をさしていた。







『ううん、なんか逆にごめんね、いつもお父さんのところに行ってもらって』






きっと近況報告とかなんだろう。

お父さん
そんなしなくても、蓮達は私にはもったいないぐらい大事にしてくれてるよ。








蓮達の顔は少し曇ってる。









その顔は何を考えているか私にはわかる。









『心配しないで！電車で二駅だし！一人で帰れるよ！』







いつも登校は車なんだけど、下校はいつも皆で電車と歩きで帰るから、今日は一人で帰らなければ。




きっと私のそばを離れて私を1人で帰らせる事を心配してくれているんだろう









『なにかあったら、すぐに連絡するから』







早く行かないと遅れるよと言って笑うと

蓮は私の頭を優しく撫でてくれた







蓮「なんかあったらどこからでもすぐかけつける」









私は頷いて、蓮達と反対の道へと足を進めた_____。

２０→←１８

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す