春待つ僕ら #WEST

#春……10 ページ10

( nozomu. K )







昼休みやし暇やなぁって思って、


思いついたことがAちゃんに

会いにいくことやった



ま、濱ちゃんとか流星のところに行こうかとも


思ったけど…









「Aちゃーん！おる？」





A「はい！」







おった、おった？




ん？男に囲まれとるやんけ…


俺のAなのに〜〜〜〜〜〜！！！







不機嫌になりつつ、

Aを裏のベンチに連れていった









A「どうしたの？」





「ん？なんもないけど…」




A「帰っていい？」





「うん…」








って言いながらも、

Aを帰したくない俺は



帰ろうとするAの手を握った









A「なにっ！？」







「帰すわけないやん。あんな男なんかにAを渡したくないもん」






A「なにそれ…笑」





「とにかく、座りぃ」







ベンチに座るように誘導する






A「小瀧くんは…」




「小瀧ぃぃぃ！！！？？」




A「えっ…間違えた？小瀧くんじゃなかった？私…間違えちゃった……？？」




「うん」




A「嘘！？？ごめん…」





「俺の名前は小瀧やなくて望やで」





A「へ？」






「望！！」






A「……」







「言ってみ」






A「の、望…」






「ん？聞こえへん」





A「の、望！」





「はい！笑 偉い、偉い」





ポンポン









顔を赤く染めるAを見て


可愛いなぁって思ったり、思わなかったり…





「好きやなぁ…そういうところ…ﾎﾞｿｯ」

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