【d,!】自分が愛されるなんて思わないやん？２【k,n主人公】

マシュマロは瓶詰めに ページ40

コネシマ’視点

コ「、、、」

あの女は自己顕示欲の塊なのだろうか

生徒会メンバーを周りに携えながら、その上で愛されようと画策する様は滑稽とも言えるし目障りとも言える

俺はあいつが嫌いで、あいつのあの顔を苦悶に染めてしまいたいと考えている

だが、実行しようと思っても問題が発生したのだ。そう、あの女に出会う前に俺の身体に入った彼のことが気がかりだったのだ

俺がここにいる以上、彼も同じ景色を見ているはず。俺がそうであったように、彼もまた同じ光景を共有しているだろう

だからこそ、俺が彼らに制裁を受けた時が怖かった。無実の彼にも同じ苦痛を味合わせるのかと

しかし、彼は知っていた。この物語の結末を。そして自分が死なないことを

彼と何度も話し合った。時々彼からの反応が途切れたことがあり、彼の記憶があやふやになった時期をあったがあの女へ嫌がらせをしたいという俺の気持ちを彼は汲み取ってくれたのだ

だからこそ、俺がここにいる

コ「どうするかな」

そうぼんやりと彼らを見つめていると、女が俺に気がついた。そして輪の中から外れるようにして俺の元へとやってきたのだ

さ「あの、コネシマくん」

コ「なんや」

さ「私、沢山失礼なことをしてきて、、本当にごめんなさい！！」

女はガバッと頭を下げた。それを見た生徒会メンバーは健気だと思っているのか優しい目をしている。周囲で彼らを見つめていた生徒たちも俺と女のこのやりとりを見ては「改心したのか」「謝罪してるんだから」などとふざけた言葉を口にしていた

コ「ごめんなさい、なぁ？」

ごめん、たったそれだけの言葉で、彼への嫌がらせをなかったことにするつもりなのだろうか

コ「チープな言葉やな、随分と。その言葉に価値はないのに、何で俺がその言葉を受け止めてやらなあかんの？」

さ「え、、、？」

女は顔をあげて俺の表情を目に留める。彼の言っていた通り、彼女はここをゲームの世界だと認識しているようだった

くだらない。そんな思いを抱くようならばらゲームのような対応をするつもりはない

コ「謝罪にしては、随分と頭が高いようやけど？」

さ「え、あ、もっと下げたほうがいい、かな」

コ「そもそも、俺は貴族やねんけど。敬語もない、謝罪の言葉も誠意があらへん、頭は高い。なんなんや、これ」

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