ドーナツの行く末２ ページ31
チーノ視点
華奢な手をゾムさんと二人で引き、彼を散歩へと連れ出した。早く歩けばふらつく彼を支えながら、寮の中を案内する
ゾ「ここはあ、あれや！俺らの談話室ってやつやな。暇な奴らはだいたいここでおるで！」
コ「生徒会寮って広いんやな、、」
チ「いやいや！人数少ないからこその公共スペースですからねぇ。相部屋とかある方の寮も楽しそうですけど」
物珍しそうにキョロキョロする彼。普通の貴族ならこんな簡単な談話室には見向きもしないだろうに、彼は一つ一つに興味を示していた
そこが、今までの奴らと違うところ。物差しが小さくて偏見だらけのアイツらとは真反対な、素直で可愛らしくて純粋で、、、、揺らぎやすい人
ゾ「で！ここが食堂な！俺ら、ひ、暇な時は自分で料理するねん！俺のおすすめはな、これや」
コ「ゾムゾムプリンカレー、、？？なんや、これ」
ゾ「俺特製の激辛カレーやねん！」
食堂の中ではキッチンスペースを案内するゾムさん。そこまで大人数が料理することを加味してない場所だから、二人が横並びになれば通路は簡単に埋まってしまう
冷蔵庫の中には俺たちの名前が入ったプレートがあって、その上に乗っかってあるものは俺たち個人の食べ物になっていたりする
他にも生鮮食品だけの冷蔵庫だったり、小麦粉の袋や根菜の段ボールが積み重なっていたりする場所もある。完全フリーというか、なんというか
コ「すごいな、、」
ゾ「ま、俺らが勝手にいろいろ置いただけやけどな！散らかり過ぎてひとらんやトントンに怒られんねん」
俺たちが案内を終わる頃には、すっかり日が傾きかけていた。ゆったり歩いたとはいえ疲れてしまったコネシマさんは、ふぅと息を吐き出した
彼が視界から消えて驚いて振り返ると、そこにはふらふらと壁に寄りかかり右手で壁に手をつく彼がいた
チ「あ！すみません、、！疲れましたよね、長い間、、。早く休みましょうか」
ゾ「せやな！今から行っても夕飯準備終わっとるやろうし、さっさと食べてゆっくりしよか」
コネシマさんの肩を右手で引き寄せ、左手で彼の右手を握る。エスコートするように彼の身体を支えながら、食堂へと足を運んだ
ゾ「チーノ、」
チ「、、、わかってますよぉ」
彼に気がつかれない程度の声でゾムさんと会話する。取り敢えず今日の"ミッション"は終わりのようだ
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モトダ(プロフ) - このお話大好きです！すごく展開が気になります！主人公はずっと愛されておくれ〜幸せを祈っておきます！更新頑張って下さい！ (2023年4月22日 20時) (
レス) @page44 id: de8d799915 (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - すっごく面白かったです！主人公が無自覚なのも良き…！happy endを願っています！更新頑張ってください！(ご自分のペースで大丈夫です) (2022年10月30日 20時) (レス) id: ab6d207954 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - 粉雪さん» お返事遅くなり申し訳ありません、、！沢山読み込んでくださって、本当にありがとうございます！期待に応えられますよう、精一杯更新頑張りますのでお付き合いよろしくお願いいたします！ (2022年10月30日 11時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - rimu@他力本願寺建設完了！さん» お返事遅れて申し訳ありません、、！そう言っていただけることが何よりの幸せです！少しづつではありますが、まだまだ続きますので是非ご覧になっていってくださいな (2022年10月30日 11時) (レス) @page39 id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
粉雪(プロフ) - 投稿お疲れ様です！今回もとても良かったです！内容が良くて何度も読み返しに来ちゃいます。無理せずに更新頑張ってください！！ (2022年8月20日 21時) (レス) id: 81a22c2cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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