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「それさ、ぜってぇ下心あるだろ」
「何それ」
「そーんな、少女漫画みたいな男いるかよ」
朝、待ち合わせの出来事を話してからずっとこの反応。
下心…そもそも、私みたいなちんちくりんにそんなもの抱く？
「言っとくけど、お前モテんだかんな」
「初耳」
「俺の妹だろ。 モテねーわけねぇだろ」
「自信過剰」
万里は私の腕を軽く引っ張る。
じっと、視線を合わせて。
「変な野郎に引っ掛かんなよ」
「変な野郎じゃなかったし」
「…別に、次はないだろうしいいけど」
「…」
拗ねた万里の一言がチクリと刺さる。
やっぱり、次は…ないのかな。
万里と二人で買い物を楽しんで、最後に着いたのは万里が所属している劇団の寮。
何でも、紹介したい人がいるらしい。
人とつるまない万里が気に入っている場所。
私は結構ここに来るのが、楽しみだった。
..*....*..
【side*万里】
“一目惚れ…しちゃったかも”
見たことねぇ、女の顔をしてAは小さく呟いた。
何だそれ。 悪い冗談か？ エイプリルフールはまだだぞ？
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、どんな奴だったかを楽しそうに嬉しそうに話すA。
イライラする。
「ね、万里。 紹介したい人ってどんな人？」
「あ？ …あー…ゲーマー廃人似非エリート商社マン」
「何それ。 未来の万里？」
「いや、俺はあそこまで堕ちねぇよ」
つか、至さんはちょい異常だしな。
「ふふ」
「楽しみ？」
「わかる？」
「いや、わかりやすすぎだろ」
花でも飛んでんじゃないかってくらい、にこにこと笑うA。
…妹ながら可愛すぎだろ、おい。
「お、至さん帰ってきてるな」
「至さん？」
「紹介したい人」
「至さん…」
玄関の靴を見て俺が呟くと、Aが至さん…。
と、人相を想像するように首を傾げた。
…まあ、取り敢えず談話室に連れてくか。
..*....*..
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琉架 - この作品すごく面白いですね!更新頑張ってください!応援してます!! (2018年2月3日 0時) (
レス) id: cc5efc05e7 (このIDを非表示/違反報告)
悠羽 - A3やってるのでどうしても監督目線になっちゃいます...この作品大好きです！更新頑張ってください！ (2018年1月31日 2時) (レス) id: ac8906f900 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 初コメです(ﾉ)`ω´(ヾ) 面白くてとても好きです！ 応援してます！ (2018年1月18日 15時) (レス) id: 0fcd020c71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椎麻 | 作成日時：2018年1月15日 2時
