僕じゃダメですか【黄】

ダメですか9. ページ11

White side


いつからかな


るぅちゃんが私に向ける眼差しが変わったのは(その感情に気づいたのは)


ダメだって。


わかってる。


けど、君のことを知る度に私もまた君と同じように君が好きになる。


る「佐倉せんぱーい！」


可愛くてでも安心感がある君の声。


る「ねーぇ」


どこで覚えたのかもわからない上目遣い。


る「A…さん？」


『えっ』

る「！…やっと反応してくれました！」


『いや、なんでもないよっ今日も1日お互い頑張ろうね！』

る「…何か隠してませんか？僕で良かったら話してくださいよ？」

『だいじょーぶ！‪w3年生の私のことを2年生の君に話せないよ‪w』


早く教室に戻りたい。


私は少し紅くなったであろう頬を軽く抑えながら急いで階段を登ろうとする。



が



る「君って言うのやめてください。他人みたいで…嫌です。」



それは、彼によって止められる。



『あぁ、ごめんね？そんなつもりは無かったの。じゃあ』



逃げるように階段を登る。



自分から逃げたのに。









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『なんで泣いてんだろっ』



捨てられた子犬のように寂しそうな君の表情を見てしまい。自分がこんな顔させたんだと言う罪悪感でいっぱいになった。







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