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前回のあらすじ
ショッピくんのおかげで冷静さを取り戻し、城へと入る決意を固めた夢主ちゃん。がんばえー(CV,ショッピ)
『……遠、い…！』
城は外見からも予想がついていたとおり、恐ろしく広かった。
怖い。何だこの迷路のような場所は。
そんな城内を迷いなく進んでいくしょーくんとゾムさん。
……やはり彼らは長い間、ここに居たのだろうか。
W国が何年前に設立されたものかは知らないが、まあ1年や2年の話ではないのだろう。
わたしが森の奥に引きこもっていた間、軍の一員として頑張ってきたふたり、か。
『……しょーくんもゾムさんも、すごい、ですね。かっこいい』
今や、思わず褒めずにはいられなくなるほど、尊敬の念が溢れていた。
──だから、わたしの左を歩くしょーくん、そして先導してくれているゾムさんのふたりに、隠さず本心を伝えた。
ついでにわたしなりの満面の笑みを添えて。
……と、ぶわ──っと、2人の頬が赤く染った。
『、え』
思わず間抜けな声を上げてしまう。
割とポーカーフェイスなしょーくんと、常に余裕のある表情のゾムさん。
そんな2人が、顔を赤くして狼狽している姿。
『え、えー……』
抱いていたイメージとはだいぶ違う。
なんで急にキャラ変するんだ、しかも2人して。
もしかして怒らせてしまったのか───だなんて慌てていると、運良く……いや、悪く、かもしれないが、総統室に着いた。
未だ顔の赤いゾムさんが扉を開け、中にいるであろう総統に声をかける。
「あ、の。噂のエルフを──つれて、来た……んやけど」
ちょっとゾムさん……！
なんでそんなに慌ててるの！？
総統に怪しまれるでしょ……！主にわたしが！
だなんて、わたしの方も慌てながらゾムさんについて入室する。
『……』
わたしは別に国民というわけでもないので、総統に仰々しい挨拶はせず、軽く会釈だけして室内に入る。
「あ、総統。失礼、します」
そして最後に、小声で挨拶しながらわたしの後に着いて入ってくるしょーくん。
(しょーくんまで……なんで慌ててるの……！)
様子がおかしすぎるふたりの奥には、椅子に座っている金髪の男。
あれが噂の総統だろうか。
……彼は椅子をくるりと回しこちらを向くと、鷹のような鋭い瞳でもって、わたし……そしてしょーくん、ゾムさんを順番に眺め、
「ふ、随分と待ったぞ。……初めましてだな、そこの少女」
……彼はどうしてか、不敵に笑っていた。
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まこち(プロフ) - 初コメ失礼します､続編!!楽しみにしてます!!!! (2022年1月17日 17時) (
レス) @page50 id: 2e33e63444 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ(プロフ) - シュネーさん» ひえぇありがとうございます……！！！頑張ります…( ´ω` )/ (2021年9月29日 23時) (レス) id: 822e5c31a6 (このIDを非表示/違反報告)
シュネー(プロフ) - ユノさんおめでとうございます！(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑がんばれー (2021年9月29日 22時) (レス) @page35 id: ee9d47dabc (このIDを非表示/違反報告)
シュネー(プロフ) - 面白かったです！ありがとうございます！(？)ゆっくりでもいいので、楽しみに待ってます！ (2021年9月28日 23時) (レス) @page27 id: ee9d47dabc (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - 好き……え、設定も文才も言葉選びも何もかもが好き…頑張ってください、応援してます…… (2021年9月28日 7時) (レス) id: 3705531e30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユノ | 作成日時：2021年9月24日 0時
