【ヒロアカ】B組の無気力イケメンの日常 (ページ4)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:53,182 hit

3日目ページ4

その後無事怒られたよね。俺悪くねぇと思うんだけどなぁ……どう思う…？…あ、俺が悪い……そっか…

で、今は家で映画鑑賞ちゅー。

因みに恋愛映画な。男なのに恋愛映画って……ちょっと悲しいような…

そんな複雑な気持ちで映画を見てると、主人公がヒロインを抱きしめた。

そして砂糖と蜂蜜を煮詰めたような甘い声で囁く。

「ねぇ……愛して。」

それにヒロインはもちろん赤面。

まぁ無駄に主人公カッコイイからな……無駄にな(余計)

…そう言えば、これって学校の青春系恋愛映画だったな……明日クラスメイト達で確かめてみよ…

____

________

____________

『てことで実験体になって…』

「全力で断るわ」「全力で断るよ」

まさかの即答。

翌日の昼食。屋上にて。俺は仲が良さそうなねーととけんどーに頼んだ。

けど二人揃ってダメだと言う。……実験になんねぇじゃん…

はぁ、とため息をつく。

……あ、じゃあ最悪男と男、または女と女で…

「ところでさぁ」

『急に喋るのやめろ怖い』

「あ、すまなかったね。」

それに別に、と返す。

まぁ後でご飯奢らせるだけだし……(おい)

『で、さっきのなんだったんだ…？』

「そうだった。それ、男と男、または女と女じゃダメなのかい？」

いやさっき俺が思ってたこと。

そう思いながらダメじゃないけど……と返すとねーとは「……ふーん？」と意味深な笑みを浮かべた。

……なんか嫌な予感が…

腕をさすってるとねーとが俺を抱きしめた。……は？

混乱してる俺に構わず、ねーとは俺の耳元で甘すぎる声で囁いた。

「ねぇ……愛して。」

『ｯ……！！』

なんだ、コレ。

____胸が苦しい。

こういう時には顔が赤くなるのが定番だけど、俺の顔は赤くならなかった。よくやった俺の顔。

自分を褒めてるとねーとが俺をパッと離した。

「こんな感じでいいのかい？」

『……おう。』

ありがとな、と言うと役に立ててよかったよ。と言って教室へ戻ってしまった。

ねーとが去って数十秒後。俺はその場にしゃがみこんだ。

けんどーはそんな俺を心配してか頭を撫でてくれた。俺ガキじゃねぇし。

「……照れてる？」

『っせ、照れてねぇ…』

そう言うと笑い声が返ってきた。……殺すぞほんと…