【ヒロアカ】B組の無気力イケメンの日常 (ページ2)

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1日目ページ2

目の前にはでっかいビル。

そのでっかいビルとは雄英高校のことで、今日から俺はヒーロー科、B組に通う。

正直に言ってめんどくさいけど……頑張らなきゃなぁ……じゃなきゃ兄ちゃんに怒られるし……はーあ、めんどくっさ……

はぁ、とため息をついてからゆっくりと一歩踏み出した。

『…あー、お前らついてくんなよ…』

さっきから俺の足元をうろちょろしてる猫達に声をかける。

俺の言葉が分かってないのか猫達は俺の足に擦り寄った。10匹はいるか…？なんか踏みそうで怖…

てか離れろよ……

猫達を引っ張っても俺のズボンを掴んで離さない。

『こーら、離れろー……？』

「みゃー」

『みゃー、じゃないの……俺学校行かなきゃなんですけどねー…？』

その後引っ張っても引っ張っても離れない猫達。……まぁいっか…

諦めて歩き出す。すると案の定猫達も着いてきた。

ここまでくるともう可愛く見えるな…

しばらく歩いてるとB組の教室が見えてきた。てかドアでかくね…？

とりあえずドアに手をかけ勢いよくスパンッ！！と開ける。

中には机の下にもぐってる奴らがいた。……は？

『……え、何してんの…』

「「「地震対策」」」

『いや今やってどうすんのさ…』

揃って言う皆に呆れて頭を抱えた。

なーんか個性的だなー……

ドアを閉めて席に着くと皆もガタガタと音を立て席に座った。…結局なんだったんだよ…

頬杖をついてると隣のオレンジ色の髪の子が話しかけてきた。

「私は拳藤一佳！よろしくな！」

『舞蝶A……まぁ、よろしく…？』

「なんで疑問文なんだよ」

『知らない』

「そうか、それなら仕方ないな」

『うん』

なんて変な会話をしてると今度は後ろのやつに話しかけられた。

「俺は！泡瀬洋雪だ！」

『あーはいはい、元気が良くてよろしいこと…』

「？おう、よろしくな！」

『ダメだこいつ皮肉がきかないタイプだ…』

はぁ、とため息をつく。

こういうタイプ苦手なんだよなー……

するとズボンの裾をクイッと引っ張られた。

「みゃー」

『なになに…今度はなんなの…』

「みゃｯ！」

『待って何それなんなのそれ芋虫？芋虫だよねこれ。そんな清潔じゃないもの持ってくるんじゃなーいの…』

芋虫をくわえてた猫を抱き上げ、芋虫を投げた。

するとけんどーに怒られた。…俺悪くねぇし…(目逸らし)