逃げたい。20 ページ22
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『よし、てことで逃げようぜ』
相澤ちゃんを小脇に抱えて言う。梅雨ちゃんは「Aちゃん、力持ちね」と言って笑った。うーん、100点。
「でも、重いでしょう？私も持つわ。こう見えて力はあるの」
『うぅん、いいよ。梅雨ちゃんの力を借りる程の重さじゃないからさ。
逆に軽すぎてビックリしてるよ。相澤ちゃん、何食ってんだろ…』
なんかそこら辺の草食ってそう。それかカロリ○メイト。
「食事に時間をかけるのは合理的じゃない」とか言ってそう。…うん、言ってそう。
「じゃあ、僕が持とうか？Aちゃんごと」
『ワタシゴト？？？？ｱｯいやいいです…。』
スっと手を出す緑谷くんだが、その瞳が笑っていなくて声が震える。
緑谷くんの手を煩わせるワケには…、
あっいや緑谷くんがお荷物ってワケじゃなくて！！！私が悪かったからその手をしまって！！！！！！(必死)
『そ、それにしても戦いの音が凄いね〜！めちゃくちゃ聞こえてくるなぁ！！』
「話を逸らそうとしてるのがバレバレよAちゃん」
『梅雨ちゃん！！シッ！！！』
「あら。」
しまった、とでも言うように人差し指を頬に添える梅雨ちゃん。その姿はとんでもなく可愛くて全てが許せるような気がした。
そう、例え緑谷くんの視線が強くても。
その視線から逃げるように、目を逸らす。
こうして私たちが話している今も、オールマイトは敵と戦っていた。
「…？凝固、何見てんだよ」
『…いや。ちょっとさ…、』
「あっ、オールマイトの事か！？心配すんなよ、オールマイトならあんなのヘッチャラだぜ！」
そう言って拳を前に突き出す峰田くん。その顔は何もかも信じて疑わない様子だった。
────本当に、そうだろうか。
確かにオールマイトは強い。
でも、彼が負ける確率はあるハズだ。No.1ヒーローを疑ってしまって申し訳ないが、…。
…もしワープ個性の応用を使われてしまったら。
爆豪くんなどが飛び出してきて、生徒を救うために自己犠牲を出したら？
そんなの、十分に有り得る。
正義は最後に勝つと私は信じてる。ソレを疑ったことは一回もない。でも、今回は相手が複数個性持ちだ。
血飛沫をあげ、煙を巻き起こし、パンチを繰り出し、地面に亀裂を入れる。
その煙の先には、何が起こっているのか。
────さっき収まったはずの焦りが、込み上げてくる。
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(正義は必ず勝つ、って)
(どの漫画で言ってたんだっけ)
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なつみ - 早く続きがみたい!!!!!早く戻って来てください!!!!! (2022年5月12日 21時) (
レス) @page43 id: 8f19dbd458 (このIDを非表示/違反報告)
ロスト(プロフ) - ブロッコリーさん» それなw夢主……ご愁傷さま(￣∇￣) (2021年7月24日 16時) (レス) id: 467929d968 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッコリー - 下に同じく…まぁ次回くるならくるで夢主大変そ…ご愁傷さま(*^^*) (2021年7月18日 1時) (レス) id: eac5d2add4 (このIDを非表示/違反報告)
ロスト(プロフ) - 面白いのに更新停止……戻ってくるといいなぁ…… (2021年6月13日 23時) (レス) id: 467929d968 (このIDを非表示/違反報告)
だしこんぶ - 姫はじめって何話ですかァァァァ (2021年4月1日 19時) (レス) id: f0f86e4d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イケメンになりたい。
| 作成日時：2019年12月1日 16時
