イカしたマスクをした魔導師の幼馴染は最強最悪の...男？女？2

第七十五話 ページ30

ゾラ「Aの酒癖の悪さは昔から筋金入りなんスよ！しかも毎回どうなるか分からないんです！」

ヤミ「えっ、じゃあ...」

ヤミは恐る恐るAを見る、するとAは下を向いてぶつぶつと何か呟いているようだ

ヤミ「...A？オマエ大丈夫か？」

貴方『...どうせ、私なんて...はぁ』

全員「「「！？！？！？」」」

その場にいた全員がAのその言葉を聞いた途端にしんと静まる。いつもマイナスな事を言わないAが自虐をしたからだ

ゾラ「...ネガティブモードか...ヤミのダンナ、本当にやってくれましたね」

ヤミ「えっ、いやっ、何がそこまでヤバイのか分からねぇんだけど...」

呆れるゾラと何がなんだか分かっていないヤミ。だが、それもお構い無しにAは独り言を言い続ける

貴方『どうせ私なんて...ただの捨て子で、馬鹿力で、皆から怖がられて、一人で威張ってるだけのクズですよ...はぁー...何で生きてるんでしょう、私』

ゾラ「...重症だな、ヤミのダンナも仕事してくださいね、これが一番大変なので。あと周りの男共も手伝え！」

ヤミ「イヤだから何をだよ！一体何があるって言うんだよ！」

ゾラ「もうそれ所じゃ...っ！？止めろA！！」

ゾラがAに向かって何かを静止する。周りの団員がその声に反応してAを見る、するとAは何処から取り出したのか分からない何かの破片を持っていた

ヤミ「...あれ何が「今のアイツ自傷癖があるんですっ！！」...誰でもいいから取り上げろ！」

ヤミはゾラに言われてやっと危険を感じたらしい。だが、ヤミの大声に反応してAは持っていた破片を首に持っていく

貴方『はぁ...私が生きてるだけで皆不幸なんですね...大丈夫です、直ぐに自分で「どっせい！」もがっ！？』

ヤミ「オイオイ！？何してんだよゾラ！？」

ヤミはまた大声をあげる、何故ならゾラがAの口に酒瓶を突っ込んでいたからだ

ゾラ「いや間に合わないと思ったから...もしかしたらこれでキャラ変わるかも知れないし」

ヤミ「そういう事なの！？えっそんな感じでいいの！？」

貴方『....(ﾍﾞｼｯ!』

ゾラ「うおっ！酒瓶飛んでった！」

ゾラがAの口に突っ込んだ酒瓶が空になって床に転がった、そして等の本人はまた俯いている

ヤミ「...なぁゾラ、他にはどんな感じになるんだ？」

ゾラ「...怒ったり、泣いたり、急に笑ったり...バラバラです」

ヤミ「...何でオマエ知ってんの？Aといたの子供の頃だよな？」

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