検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:2,293 hit

私たちにできること ページ10

「遥…大変なことになったよ。」
絞り出すような声で私は言う。
どうして私たちがこんな目に遭わなければいけないのか。
私たちは元の世界に戻れるのか。
この先どうなってしまうのか。
様々な不安が募り、泣きそうになる。だけれど、いくら相手が姉でも遥に任せる訳にはいかないから頑張って耐えた。
星の止め方さえわかれば、止められるかもしれない。けれど、あの本に書いていた内容からすると、私たちに止めれるとは思えない。何故なら、本には「お互いに対照的になる双子がその星を止めることが出来る。例えば名前。我々なら、太一と空で、大地と空…つまり、地と天になる。次に性格。我々なら、続けていたことや好きなものが大地のようにどこかで突然飽きて途切れる性格と、空の様にずっと続いていく性格である。」と書いていた。私たちが対照的な双子だとは思えない。それに、肝心な星の止め方のページだけごっそり無くなっていた為、あまり詳しい事はわからなかった。
「麗…私たちに、何かできないかな…?」
遥が涙を拭いながら私に言う。
私はゆっくりと深呼吸し、真剣な眼差しで遥を見つめて、
「…あの星を、止めることしかできない。」
と言った。しかし、そうは言ったものの止め方はやはりわからないので、町を歩きながら何か方法を調べることにした。
「遥、迷子にならないでね。いつもより、町が暗いから。」
「麗、手を離さないでね。はぐれたら大変だから。」
同時に言う。私たちは顔を見合わせて笑った。
お互いに足りていない所を言っているけど、言いたいことは同じだから。
「夜を終わらせて、全ての破壊を止めなくちゃ。」

気がかりなこと→←星の調査



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:一次創作 , オリキャラ , 双子   
作品ジャンル:その他, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

乙音と海凪(プロフ) - 申し訳御座いませんが、この小説のパスワードを忘れてしまいました。別で新しく投稿するので、其方で見て頂けたら幸いです。 (2021年4月4日 4時) (レス) id: f3435d618b (このIDを非表示/違反報告)
乙音(二次創作)と海凪(一次創作)(プロフ) - 弄月さん» ありがとうございます…!絶賛ネタ切れなのでめっちゃ頑張ります! (2021年2月3日 8時) (レス) id: 1dc2c912d4 (このIDを非表示/違反報告)
弄月 - 投稿頑張って下さい!楽しみにしてます (2021年2月3日 5時) (レス) id: d558e3e2af (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:乙音(二次創作)と海凪(一次創作) | 作成日時:2021年1月17日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。