榎本家の美女【あなたの番です】 (ページ8)

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第7話ページ8

都築さんにお辞儀をしてバイト先を神谷さんと出た。それから特に会話するも無くマンションに着いてしまった。

『神谷さん送ってくださりありがとうございます』

神「いえ。」

『…あの』

神「どうしたんですか?」

マンション前にして後は部屋に戻るだけなのに神谷さんと離れたくなくて声を掛けてしまった。どうしよう、会話が思い付かない…

神「Aさん?」

『仕事頑張ってくださいｯ!!』

神「…!…ありがとうございます、ゆっくり休んでくださいね」

特にこれと言って思い付かなくて仕事頑張ってくださいと言ってしまった…。彼の顔を見ると驚いた顔をしていたが、すぐいつもの変わらぬ表情になってゆっくり休んでくださいと言われた…

やばい…今日はなんか寝れなそうだ…

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神谷side

深夜０時頃携帯の方に誰かからピロンｯと連絡が来た。今、車内で張り込み中だというのに…携帯画面を見るとそこには高校時代の同級生、都築からだった。

要件を見るとバイト先に可愛い女子の後輩が入って来たから遊びにおいでとどうでもいい報告だった。アイツ、バイト中に何やってんだよと思いつつ携帯画面を見ていると水城さんが話しかけてきた

水「神谷、なんだ?彼女か～?」

神「いえ、高校時代の友人です。」

水「お前!友達いたのか?!」

神「……俺をなんだと思ってるんですか。はぁ…飯買ってきます。おにぎりとパン何がいいですか」

水城さんはたまに失礼だと思う。俺はため息を吐き、小腹が空いてきてるだろうと食べたい物を聞いてここから近い都築の働いてるコンビニ出掛けた。…決してアイツの言ってる可愛い後輩をみたいっていうわけじゃない。

少し歩いてコンビニへ行くとレジに都築はいなくて代わりに榎本サンダーソンAがいた。

『いらっしゃいませー…あっ』

神「どうも」

人の顔を見て驚いた様子を見せてた為それが面白いと思いフッと笑ってしまう。会釈をして水城さんの分と自分の分の食べ物を取りレジへ向かった。

彼女に張り込みですかと聞かれ、頷く。それからこんな時間まで働いてる彼女にバイトが何時に終わるのか聞くと3時くらいと答えた。自分でもなんでそんな事を聞いたのか分からなかった。

会計を済ませ店を出て車へ戻り、水城さんに頼まれた物を渡し榎本サンダーソンAが働いてた事を伝えた。

水「それで…?迎え行くの?」

神「この辺物騒なんで…」

水「隅に置けないねぇ?え?」

神「…勘違いしないでください。これも仕事なんで」