榎本家の美女【あなたの番です】 (ページ6)

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第5話ページ6

大学は休みだからとバイトの時間ゆっくりしてようと部屋にいた。さて、好きな俳優の映画でも観ようかなと思ってた時にタイミング悪くインタホーンがなった

インタホーンのモニターをみると顔の整ったモデルのようなイケメンとほんのりたぬきに似てる気がしたおじさん。

『はーい』

水「すみだ署の水城です」

神「…神谷です。少しお話いいですか?」

『…今出ます』

私何かしてしまったかな?と思いつつも玄関を開け刑事さんを部屋へ招き入れてテーブルに2人分のコーヒーを出した

『あの…コーヒーしかないですけど、どうぞ』

神「ありがとうございます」

うわ…近くでみるとより一層イメケン。推してる俳優よりカッコイイんじゃないか？

水「どうも。それで、今回ここに越して来たのは…総一くんの件で間違えない、と」

『はい。やっぱり慣れた環境で生活させてあげたいと母が。私はそれに着いてきただけなので…その監禁されてた事件の方はまったく』

神「そうですか。調査のご協力ありがとうございます」

コーヒを飲み終えた2人を玄関前まで見送ると帰り際神谷さんが連絡先の書かれた名刺を渡してくれた

神「何かあればこちらに連絡してください」

『ありがとうございますっ』

神「ｯ…」

名刺を受け取りお礼を言うと少しだけ神谷さんの表情が緩んだ気がした。そのまま水城さんが神谷さんを呼び帰って行った。

玄関の鍵を掛け即スマホに連絡先を追加した。カッコよかったなぁ～なんて思いながらバイトへ行く時間まで先程の見れなかった映画を見た

￣￣￣￣

夕方になってバイト先へ向かう。
終わる時間は深夜3時迄。昨日レジにいた店員さん、都築さんと一緒。見た目とは裏腹にレジとか色々丁寧に教えてくれていい人だった

都「はぁ…やっぱ人来ないね～…、俺ちょっと裏で仕事してるからレジお願いね?」

『わかりました、よろしくお願いします』

深夜1時を過ぎてもお客は来ることなく、暇だった。何故かふっと神谷さんの顔が浮かんで会いたいなーなんて思った。今日初めて会ったばかりなのにこんな気持ちおかしいかな…
その時入店音が聞こえた。

『いらっしゃいませ…あっ』

神「どうも」

ドアの方を向いたら会いたいなと思ってた人だった。慌てて会釈をするとフッと笑われた。暫くして神谷さんがレジへ来た。