榎本家の美女【あなたの番です】 (ページ20)

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第18話ページ20

ピロリンｯとスマホが鳴り、目が覚める。まだ眠い目を擦りながらスマホを見ると手塚さんから部屋に来て欲しいとの連絡が。…何の用だろうと思いつつ今行くとメッセージを送る。

部屋を出るとお母さんに酷く驚かれてしまった。そうだよね、いつも私起きるの遅いから無理もないよね。

正「A?!え、どっどうしたの～?!」

『んー…?手塚さんが朝一緒に食べよって沙和ちゃんもいるみたいだから行ってくるね』

正「あっそなの?行ってらっしゃい～」

こくりと頷き手塚さんの部屋へ向かう為エレベーターを押した。待ってる間手櫛で髪を梳かす。

エレベーターに乗り3階へ来たけど、手塚さんの部屋…って30…なんだっけ?眠過ぎて頭が働かない、最後は偶数だったはず…2か4。

『……とりあえず、今日のラッキー数字4だったからこっち。違ったら謝ろう、うん』

304号室のインターホンを鳴らすとドアが開いたので、手塚さん?と呼ぶと中から出てきたのは…手塚さんじゃなく…

『…あっ、どーやんさん。ごめんなさい、部屋間違えました』

二「…その呼び方止めてください。二階堂って自己紹介しましたよね?榎本さん」

『はい。…あの二階堂さん、私も言いたいことがあります。「はい?」私の事は下の名前で呼んで貰っていいですか?苗字だと総一くんとかお母さんとこんがらがってしまうので呼ぶ時は名前でお願いします』

二「…わかりました。Aさん。それで手塚さん家行くんですよね?自分もそっちに用があるんで一緒に。と言っても手塚さん家目の前ですけど…」

そう言って二階堂さんは目の前の部屋のドアを指指す。すると、タイミングよく手塚さんが部屋から出てきてくれた。

翔「あっれ～?Aちゃん、どーやんおはよ～!何してんの～?」

『…手塚さんおはようございます。あ、いや…えっと…』

二「Aさんが部屋を間違えただけなんで…」

翔「え?!そうなの?…僕、Aちゃんに部屋番号教えてなかったっけ?」

『えっあ…多分?もしかしたら、私が聞いていなかっただけかもですけど…』

そっか、ごめんね。という手塚さんに大丈夫です。と伝えると軽く微笑んでどーやんも支度出来たみたいだし部屋に上がってと言われ入った。