結局、誰も信じてくれないんですね【夜久 衛輔】

信じて２０ ページ21

研「遅くなってごめん」

雪「来たってことは覚悟できてるんだ」




どうして研磨が来てるの…？




不安はあるけど

潔子さんが手を握ってくれて

少し落ち着いた





か「Aちゃんは、全然悪くない」

研「うん…ごめん。入ってすぐ分かったよ」

潔「え…？」

研「この部屋、
ステラホワイトの匂いがする…

ハンドクリームだよね？」




ステラホワイトという言葉に

私は酷く驚いた





研「 夜久くんから貰ったやつ…



それに、ステラホワイトって

俺達にくれた花だよね…？？」





それを覚えていてくれるだけで

もう十分な気がした






研「花言葉とか思い出した…

それに、Aの手、

ハンドクリーム使ってるはずなのに

荒れてるし…」




しばらくの沈黙のあと、

声を発したのは潔子さんだった





潔「Aちゃんのこと、
ちゃんと…よく見てるんだね」

雪「もう少し早く
気づいてあげて欲しかった」

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