痛いのは死ぬほど嫌い ページ21
リクエスト
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『…痛い……何これ死ぬのでは…』
もうかれこれ3時間ほど前の話である
私は学校も行ってなければそんなにバイトも入ってないから常暇人の私が
丁度この日 バイトが入ってて
シフト入る2時間前に家出てブラブラしてたら
なんか凄いヤンキー達に囲まれてさ
「おい、てめぇ村上か」
『え…?あ、はい……っいっつ!!!!!』
「私の事覚えてないとは言わせないよ?」
急に脇腹を殴られ 意識が朦朧とする中チラッとその人達の顔を見ると
見覚えのある制服と見覚えのある顔ばっかり
あ、こいつら。私の元いた学校の奴だ
高1の時にそういえばなんかいざこざがあったなぁ
ていうかまだそんなこと根に持ってたんだ。
本当に幼稚な人達だよ全く
「何笑ってんだよ!!オラ!!」
『ッ、痛てぇんだよ!!!!!』
「…、てめぇ…許さねぇからな」
そこから私もあんまり覚えてなくてとりあえず無我夢中で逆らったのは覚えてる
人数も多かったし別に喧嘩が強いわけでもなかったからただただ殴りまくった。
相手らもそろそろ体が痛みを感じてきたのか退散していった
そしてその後血だらけで歩く今現在に至るのである
あー……痛い…マジで痛い…と思いながらポケットに手を入れると携帯が振動しているのに気づいた
何?と画面を見てみると 山田一郎の4文字
あ。バイト
とその時思い出した私はオワタ
·
「…おせぇ」
「いちにぃどうしたんですか?」
「アイツ今日シフト入ってんのになかなかこねぇんだよ。遅刻はしねぇやつなんだけどなぁ」
「電話かけてみたらどうですか?」
「うーーん。そうだな」
三郎の言われた通りに電話をAにかけてみることにした。
何気に電話すんの初めてだな…と少し緊張しながら掛けていると何コール目かくらいでAは電話に出た
そこから聞こえた声は明らかに普通の声ではなくて
痛い……
それだけ伝えてからAの通話は切れた
またイタズラか!?!と思ったがそんなことどうでもいい。
とりあえず助けに行かないとダメだろこれ
「二郎!三郎!!行くぞ!」
「えっ!?」
その後大怪我をしてふらついているAを見つけた
.
.
.
三日後
『あのー。なんかこの前ボコられた人らからすごい勢いで謝罪されたんですけど…』
『なんかしました?』
「いや、なんもねぇよ」
『笑顔怖い』
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作者名:桜花 | 作成日時:2019年2月17日 18時