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ダメ4 ページ4

『……やっと夜だ…』



夜、それは鬼にとって唯一活発に動ける時間
この時間帯だけは私もやけに広い縁側に出られるってもんだ。
まあ今日はお茶でも飲みながらゆっくりしますか。
まあ鬼だから喉乾かんけど

一人でまたセルフツッコミを行っていると急にどこからか声が聞こえる
反動でちょっとチビった



「……派手な夜だな」



意味のわからないことを言われ私はどう反応すればいいのか直ぐには分かるはずもなく、少しの間混乱する
派手な夜、ああ、この月の光のことですか?
え、派手か?派手なんかな



『き、綺麗な夜ですよね…?』




と、私もまた意味のわからない返しをするしかなかった
当然私が声の持ち主がどこにいるかなんて分かってるはずないので
とりあえず空を見上げながらそう言った





「それに対してお前は地味だなァ」




『……?』




薄暗い明かりの中目の前にスーッと幽霊のように現れたその人は
バカほどデカくて え?ほんとに人?と疑う程。
顔もなんというか、派手だ。


まあそんな野郎に地味だなぁと言われても別に「はぁ、」としかならない
いやまあ貴方に比べたら地味でしょうね、と。
もしかしなくてもちょっとくらい侮辱されてるのかもしれないけど。

「お前は鬼だとしても人だとしても地味だ。最悪じゃねぇか」



『??褒められてる?』



「俺の中での最高の貶しだ」



『あらやだ…………』



「…でもよく見たら………」





とそう言いその人は突然私に顔を近づけた
えっ顔が良い…。そう思った矢先に


いけねえ事もねぇ


と耳元で呟かれこいつ喧嘩売ってんのか?
と心の中だけで盛大にメンチきっていたら、瞬く間に私の目の前に立派な胸筋が現れた
これは、押し倒されている。



『………え?』



「…ちょっと黙ってな」




そう言ってそいつはあろうことか私の服をぬがし始めた

は?と思った
え、散々私の事貶しといてそれですか?

いや私にも女としての魅力があったんだっていう嬉しさは置いといて、真っ先にそう思った


え、忘れてるかもしれないけど鬼だよ?私鬼だよ?
てか体ドキドキしてる。え、これって恋ってやつ?

いや違うだろ、そのドキドキ多分恐怖ってやつだわ




『………っ、』



そんなこと考えている間に私の胸の辺りに手が到達しそうで
や、やられる…!と思い目をぎゅっと瞑った

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m - 初コメント失礼します。鬼舞辻推しとしては素晴らしい作品だなと思いました。そして、夢主ちゃんが泣き虫な点もこの作品の良いところだと思いました。これからも、作者様が明るい気持ちでこの作品に戻って来てくださることを願い、応援しております。 (2023年2月19日 1時) (レス) @page45 id: 6abbe396c0 (このIDを非表示/違反報告)
らいむ - 不死川さんオチを恵んで・・・ください・・・  バタ(倒れた) (2022年12月29日 15時) (レス) @page45 id: 7852438752 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - 途中で終わっていて寂しいですてんまた更新されるのを楽しみにしてます (2022年8月6日 21時) (レス) @page45 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
thmrt1214(プロフ) - お話が更新されていて、とても嬉しいです! (2021年11月18日 12時) (レス) id: 92e3ef3143 (このIDを非表示/違反報告)
こたちゃん信者(プロフ) - むいくん、小芭内、天元様のオチを見てみたいです! (2021年8月18日 15時) (レス) id: 74c0c321e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜花 | 作成日時:2019年8月10日 20時

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