第六十話 ページ12
ロー「お前…」
「…私、どれだけみんなから好かれていようが、元の世界に帰りたい…だって、本来ここは私のいるべき場所じゃ」
次の言葉を発しようとした時、パンっと乾いた音が廊下に響いた。一瞬何があったか理解できなかったけど、私はロー様に顔を叩かれたのだと分かった
本気の力じゃないとしてもかなり痛い
「った…」
ロー「お前…俺の気持ちをなんだと思っているんだ！！」
「ひっ…！」
ダン！と手首を思い切り壁に押し付けられて、私は恐怖に支配された
ロー様は歯をギリッと食いしばり、私を睨みつける
ロー「俺がどういう思いで！！お前を助けたのか！！お前何にも分かってねぇな！！」
「い、痛い…！ロー、さ、ま」
ロー様の感情が昂り、押さえつけられた手首に力がこもる
骨が折れてしまうんじゃないかと思うくらい力が強くて、とても抵抗できるものじゃなかった
ロー「俺は、お前と結婚する」
「えっ…？」
あまりにも唐突で、歪んだプロポーズに私は背筋が凍る
ロー「お前を、絶対死なせない…何があってもだ…絶対元の世界には帰さない…お前の旦那はもう死んだんだ」
だって、ロー様の顔がおかしいんだもん
何かに取り憑いている様な、目の奥が狂気で満ちている様な顔をしている
「な、何言って…」
ロー「お前は！！！もう自分の旦那なんて居ねェんだよ！お前は独りなんだ！！」
「っ！！！」
思わず逆上してしまい、ロー様の腹を思い切り蹴った
大したダメージじゃないとしても、不意を突かれたロー様は私の手首を離した
「あんた、本当に最低…！！2度とそんなこと言わないで！！私は独りじゃない！！！絶対帰るんだから！！」
私は逃げ出した
ロー「…A」
呼ぶ声を無視して、私はひたすらみんなのいるところに向かって走った
ロー「………」
ロー「俺とお前が結婚してずっと一緒にいるのは決定事項なんだからな…他の男なんかに行ったら許さねェ」
爪を噛み、血を流す
深爪気味なのが、さらに悪化する
ロー「すぐに気付くだろ、Aも」
ロー「俺がいないと生きていけないことくらい」
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( ???)(プロフ) - さやだよぉぉぉぉさん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！サンジとロー様ほんとかっこいいですよね！大好きです…！何度も読み返して頂けるなんて嬉しい限りです！！感謝の気持ちでいっぱいです！ (2022年9月30日 0時) (
レス) id: 53ae6225ed (このIDを非表示/違反報告)
さやだよぉぉぉぉ - ものすごくおもしろいと思います!!サンジとローが推しでして…私はめっちゃ嬉しいです!!何度でも読み返します!! (2022年9月29日 22時) (レス) @page50 id: 0a3e9ffe82 (このIDを非表示/違反報告)
( ???)(プロフ) - ゆちゃぷさん» ゆちゃぷさんコメントありがとうございます！完全に殴り書きでしたが…！そんなに褒めていただけると書ききった甲斐があります(土下座)また何か妄想が浮かび上がったら書きたいと思いますのでよろしくお願いします！！！ (2022年9月22日 19時) (レス) id: 53ae6225ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃぷ(プロフ) - すごく面白かったです！更新のペースも早くて、毎日楽しみにしちゃってました！最終話ってなると名残惜しいですが、話もごちゃごちゃしてなくて読みやすくて何よりほんとに面白かったです。 (2022年9月22日 18時) (レス) @page50 id: 724eb0f2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(´・ω・｀) | 作成日時：2022年9月14日 9時
