第一話 拝啓−−−− ページ2
拝啓 兄様へ
此の間、久し振りに貴方にお会いしてとても驚きました。
幼少の頃とはすっかり変わられてしまいましたね。
貴方は今何処で何をしているのでしょうか−−−？
私は今、此の手紙を書き乍ら星を眺め貴方を想っております。
御返事、待っています。
千代
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拝啓 見間違える程成長した妹へ
俺は今、ヨコハマの地で何でも屋のような仕事をしています。
すっかり成長した貴女を見て、とても吃驚しました。
時間が空いた時で善い、また貴女に会いたいです。
御返事、待ってます。
『−−−−−』
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拝啓 兄様
兄様からお借りした本、とても面白かったです。
また私に貴方のお勧めの本をお教え下さい。
本音を云えば、もっと貴方といたい−−−−。
−−−−なんて、ほんの冗談です。
御返事、待っています・・・。
千代
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拝啓 愛しい妹へ
貴女に借りた本もとても面白かったです。
本音を云えば、−−−貴女ともっと兄妹らしく過ごしたかった。
一緒の家で、同じご飯を食べ、もっと普通な暮らしを。
また会いましょう、其の時は＿＿＿＿＿
『貴女に俺の友を紹介したい』
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何通、何十通と続いた手紙のやり取り。
それはある日突然途絶えてしまった。
千代が送った手紙を最後に、彼からは１度も送られてくる事は無かった。
『兄様
貴方は今何処にいらっしゃるのですか＿＿＿？』
ぽたりぽたりと彼の最後の手紙に涙が零れ落ちる。
窓から入り込む月光が女性を照らし出す。
涙が次々と零れ落ちる瞳はそれはとてもとても美しい、
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＿＿＿＿深い蒼色をしていた。
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RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ジュリさん» コメントありがとうございます。なかなか浮上できませんがこれからもよろしくお願いします。 (2017年11月5日 16時) (
レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - 作者さんのペースでいいですから、更新がんばってください！ (2017年11月5日 12時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RAIN@元アラジンlove | 作成日時：2017年9月23日 20時
