第二話 界境防衛機関 ページ3
こんこん
控え目に
『社長 石川です』
そう云えば「入れ」と社長の声がする。
『失礼します』
キイィ
扉の開く音がして、淳は社長室に入った。
中には社長の他に依頼人がいる。
『社長 只今戻りました』
頭を深く下げ彼女は云う。
顔を上げ、ふと依頼人たちを見ると少し困っているような顔をしていた。
一人はスーツ姿の
もう一人は此処には似つかわしくない青いジャケットを羽織った男、きっと年下であろう。
ジャケットの腕の処に或るマークには見覚えが有り、淳は大体の状況を理解する。
「石川
社長がそう訊いてくれた。淳は笑顔を浮かべると社長に云う。
『其れはとても素晴らしい場所でした
海の水は美しく、緑が生い茂り、笑顔が眩しい国
でした』
「そうか」
とても嬉しそうな私の顔を見てか、普段は気難しそうな顔の社長が微かに笑みを浮かべた。
社長は目線を依頼人たちに向けると私を紹介する。
「彼女はうちの社員・・・石川 淳だ
潜入 隠密行動に長けている人物だ」
『初めまして 石川 淳と申します
依頼人の方々ですよね?大体状況は理解致しまし
た
三門市を護っている
・・』
丁寧な口調でそう云う彼女に目の前の人物たちは驚いたような顔をする。
そしてそれを隠すように紹介をする。
「ボーダーの営業部長 唐沢 克己です」
「ボーダー隊員の迅 悠一です」
『唐沢様と迅様・・・ですね 承知しました』
ペコリと頭を下げ私はそう云う。
社長がこほんと咳払いした。
成程、本題に入れ。と云う事ですね。
私はお二人の正面のソファーに腰を掛けた。
「話を再開しよう」
.
.
.
界境防衛機関___ボーダー
突如として現れた
第二次大規模侵攻と呼ばれる大規模侵攻が終結し数週間____。
ボーダーでは或る事件が起きていた。
"機密情報の漏洩"
隊員の情報から技術に至る迄、部屋に保管されていたそれ等の機密情報が詰まったUSBが盗まれたらしい、
有力な手掛りも無く、犯人の目処も立たない。
大規模侵攻後、街の復興に慌ただしかったボーダーに与えるには大き過ぎたダメージだった。
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RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます。ワートリと文ストのクロスオーバーの話なら考えているのですが銀魂の方は大まかなストーリしか知っていないのでご期待に添えるかは分かりません。なかなか占ツクに顔を出す事が出来ませんがこれからも宜しくお願いします。 (2017年9月23日 18時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きですもし今後他の作品を作る予定があったらワールドトリガーとコラボかトリップか転生した黒バスかアニメKか銀魂の銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体調にきよつけてがんばてください。 (2017年9月23日 16時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます。なかなか占ツクに浮上する事ができませんが更新頑張りたいと思います。 (2017年6月17日 22時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - ウォォォ!続きが気になります。(>_<)更新頑張って下さい! (2017年6月17日 14時) (レス) id: c10de46325 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ふにゃたさん» コメントありがとうございます。更新頑張りたいと思います。 (2017年4月3日 21時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨雫 | 作成日時:2017年2月24日 23時