第十二話 彼女の笑みに裏など無い ページ13
「あれ？風間さーん 迅もいるじゃん」
ロビーを離れて直ぐに聞こえた風間と迅を呼ぶ男性の声。
其方を向けば髭面の男が此方へ駆け寄ってきた。
「・・・何だ 太刀川か
俺たちに何の用だ」
「太刀川さん
忍田さん怒ってたよー「慶がこない！」って」
ぼんち揚げ、と書かれた袋を開け迅は云う。
如何やら此の男は会議に招集されていたが行かなかったらしい。
太刀川は顎をポリポリと掻きながら云う。
「あー 大學のレポートが完成してなくて」
確かに見てみれば髭は伸びきっているし、少し臭う。
敦は手で鼻を押さえていた。
『確か敦さんは虎化の異能をお持ちでしたね
なら此の臭いには耐えられませんね・・・嗅覚が
通常の人間より上なので』
にこりと笑いながらも何処か余所余所しい態度で彼女は云った。
太刀川は面喰いしながらも「コイツら誰？」と訊く。
「例の機密情報漏洩の件で上層部が依頼した武装探
偵社の人たちだ」
『此の人には云っても善いのですか？』
淳は太刀川を見上げ訊いた。
敦はとうとう淳の背後に隠れ震えている。
「嗚呼 此奴は"一応"Ａ級１位の隊の隊長をしている
"こんな奴"だが」
『成程そうでしたか
其れは其れは大変失礼な事を・・・・・』
淳は深々と頭を下げ太刀川に微笑み掛ける。
『石川 淳と申します
二
此方にいるのが後輩の中島 敦さんです
私たちはヨコハマで武装探偵社をしております』
「おぉ」と声を洩らす太刀川。
「・・・武装探偵社って 何？」
その言葉に淳の中では駄目人間のレッテルが貼られた。
敦はびくびくと震えたままだ。
『此処三門市から少し離れた街"ヨコハマ"で軍や警
察に頼れないような危険な依頼を専門にする探偵
集団です
一般人に迷惑を掛ける
り＿＿＿
殺/人事件を解決したり＿＿＿
爆弾魔を捜査したり＿＿＿
まぁ一言で云うなら大体は"荒事"と云う事です
事務所が襲撃されるのなんて日常茶飯事ですし』
其れを笑顔で云い切る淳にその場にいた人物全員が戦慄した。
敦は何処か遠い目をして「そんな事も或ったな・・・」と呟く。
真っ青になった太刀川を見て淳は向日葵のような笑みを浮かべた。
『お判りに頂けましたか？』
彼女の問いに太刀川は「あ はい」と云うしか無かった。
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RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます。ワートリと文ストのクロスオーバーの話なら考えているのですが銀魂の方は大まかなストーリしか知っていないのでご期待に添えるかは分かりません。なかなか占ツクに顔を出す事が出来ませんがこれからも宜しくお願いします。 (2017年9月23日 18時) (
レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きですもし今後他の作品を作る予定があったらワールドトリガーとコラボかトリップか転生した黒バスかアニメKか銀魂の銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体調にきよつけてがんばてください。 (2017年9月23日 16時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます。なかなか占ツクに浮上する事ができませんが更新頑張りたいと思います。 (2017年6月17日 22時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - ｳｫｫｫ！続きが気になります。(>_<)更新頑張って下さい！ (2017年6月17日 14時) (レス) id: c10de46325 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ふにゃたさん» コメントありがとうございます。更新頑張りたいと思います。 (2017年4月3日 21時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨雫 | 作成日時：2017年2月24日 23時
