ヒミツの幼馴染 (ページ28)

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■ T-side ページ28

『ともくん、今日の帰りにケーキ食べに行こう？』

智洋「しげと行ってきな、」

『わかった……。しげ～！』

秋本さんとのことはAちゃんに言ってない。

さすがに冷たくしすぎた。

秋本さんに怪しまれないように、気にしすぎた。

……あとで、しげにだけは少し言っておこう。

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大毅「あぁ～！なんで今日雨降ってないんよ！」

智洋「昨日は雨やったのになぁ」

大毅「さすがにこの時期に長距離走はないよな」

智洋「スポーツテストの練習なんやろ？」

大毅「女子はええなぁ、体育館で」

智洋「あ、そうや。しげ。大事な話がある」

長距離走をしながらはなかなかキツいけど、

このタイミングの方が内密に話せるだろう。

智洋「実はな、俺Aちゃんと距離とらなあかんねん」

大毅「急にどうしたんよ。あんなに好きやのに」

智洋「色々あってん。あまりこれ以上は」

大毅「……わかった。それで？」

智洋「俺はAちゃんに近づけへん。

やから、しげにAちゃんを守ってほしいんや」

大毅「いつかは事情を教えてや」

智洋「もちろんや。Aちゃんを頼む」

俺、いい友達持ってるな。

いつもと違う俺でも、信用してくれるんやから。