僕の物語35 ページ37
僕を拾ってくれた其の人は優しかった
其の人の名は
「そうだなァ‥特に無いがでは暁とでも名乗って置くよ」
暁さんの家には何人か同居人が居た
彼は本当に人の世話が大好きで僕もその同居人にも
親切に対応して居た
其の中でも1番歳下だった僕は暁さんに可愛がられた
暁さんと遊んで居る時にしょっちゅう僕は物を壊し
ていて其の物を2人で買いに街に出かけたりした
勿論古株の者は僕を良く思わない人が居た
僕が入居して3年経ったある日
僕は9歳になった
暁さんは突然の事故で命を落とした
3年も一緒に居たというのに僕は何も知らない
本名かも分からない暁という名前と彼は辛い物では
無く甘過ぎる物が好きで良く自らで洋菓子を作って
僕達皆に分けてくれたと言う事しか知らない
彼が居た頃は良く笑っていた僕も
2度も大切な人を亡くした事もあるせいか
其の日を境に全ての感情を何処かに落としたかの
様に表情筋が動かなくなった
笑えなくなったのだ
僕が来て不満に思って居た人達は皆僕を責め立てた
「お前が暁に迷惑をかけ過ぎたのだ」
「貴女なんて誰も望んでいないのよ」
「早く出て行って頂戴ッ！！」
そう言って何度も蹴られては殴られ言葉の暴力
時にはお風呂場に僕を3日間も放置して居た時も
あったなァ
何度叫んで助けを求めたって嘲笑する声しか聞こえない
僕は幾度と無く神を恨んだ
居ない事も知っている
幼いとは言え10歳。サンタや神様を信じている歳だと思う
僕には部屋が勿体ないからと地下牢の様な場所に
ほぼ毎日入れられて居た
其処に行く途中ホルマリン漬けの何かや銃や刀等の
保管場所が有った
嗚呼、僕は殺される
と絶望の未来しか無かったんだ
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林檎飴(プロフ) - 彩葉さん» 嬉しいです！！！ありがとうございます！！ (2018年11月18日 21時) (
レス) id: 75a57f4a03 (このIDを非表示/違反報告)
彩葉 - 最高ですありがとうございます（コメント失礼します (2018年11月17日 2時) (レス) id: d602f7614c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎飴 | 作成日時：2018年10月23日 2時
