中学で強豪のバスケ部でマネージャーだった彼女は、高校では強豪のバレー部でマネージャーをしています！

ボールが20個 ページ21

ー翼sideー


「こんばんは」


「あら〜、翼ちゃんじゃない！今日は少し遅いのね〜」



私が話しかけたのは、調理をしてくださる方々。



「今日は部活のほうが少し時間がかかったので」


「バレー部だったかしら？もう入部したの？」


「いえ、一週間の仮入部です」


「あらそうなの？」


「でも翼ちゃんはしっかりしてるし、気遣いも出来るからきっと大丈夫ね」


「春休み中もバレーの勉強してたものね〜」



私はこの人たちと結構仲がいい。

私が春休み初期のときに入寮したため時間があり、手伝いをしたりと色々と交流をしていたのだ。


皆さんホント親切にして下っさて助かったな



「はい、翼ちゃん。夜ご飯」


「ありがとうございます！」



受け取ったおぼんを見てみる。

今日の夕食の献立は、ご飯、豚の生姜焼き、大根サラダ、ネギとわかめの味噌汁だった。

相変わらずバランスの良い食事だ。

私は調理場に近い、空いているテーブルに座った。



「いただきます」



私は味噌汁を一口含んだ。


うん、美味しい！

バランスも味もいいし、さすが私立

白鳥沢は有名スポーツ選手を多く排出している学校だから栄養にも気をつけてるんだな…









「ごちそうさまでした」



食べ終わった食器をカウンターに持っていき、中の人に声をかけた。



「静香さん、今日も美味しかったです！」



私が話しかけたのは、佐藤静香さん。長いことここの食堂で働いている方だそうだ。ちなみに年齢は４８歳だそうだが、全くそうは見えない。



「あら、良かったわ。みんなにも言ってあげて〜。翼ちゃんと話すの、みんな楽しみにしてるのよ。」


「もちろんです！。私もいつも楽しみにしてます。」





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