中学で強豪のバスケ部でマネージャーだった彼女は、高校では強豪のバレー部でマネージャーをしています！

ボールが16個 ページ17

ー翼sideー


部室の前まで行くと、ちょうど中からジャージを着た山形さんが出てきた。



「お、白宮。どうかしたか？」


「あ、山形さん。中にあるボトルとかごを取ってもらってもいいですか？」



私がそう言うと山形さんがまた部室に戻っていった。



「ほらよ。結構あるけど大丈夫か？」


「はい。ありがとうございます。練習頑張ってください。では失礼します」



山形さんがボトルが入ったかごを複数持って出てきたので、それを受け取り礼を言い、水道に向かた。


昨日より人数多いからペース早めないと…。


水道につくと、早速ボトルを手に取り、スポドリを作り始めた。









「ふう」



スポドリ入ったかごを持って水道と体育館を往復するのは流石に少し腕が疲れるな…。


作り終わって体育館に入ると、部員はロードワークに行ったため、ほとんど人がいなかった。

ちなみに見学者も今日はロードワークに行ったようだ。


白布君と川西君大丈夫かな。



「お、白宮。もう作り終わったのか！早いな。」



かごを床におろしていているときに、ちょうど斉藤コーチが入ってきた。



「ありがとうございます。あの、コーチ、記録を取りたいんですが」


「ああ、そうそう。ノートを取りに行ってたんだ。はい。記録のとり方は、前のページとかを見て理解してくれ。」


「はい、わかりました。」



斉藤コーチからノートを受け取ると、早速開いた。

そこには、さすが強豪校というべきか、必要な情報がきちんと書いてあった。


えーっと、部活の欠席者、早退者、遅刻者、見学者、練習メニュー、ゲームを行った場合はその内容、ミーティングの内容…etc.


結構ちゃんと書かれてるな…。

体験期間中はこれプラス少しの工夫でいいかな。

本当は書く内容をもう少し増やしたり、タブレット使ったりして私のやりやすいようにしたいんだけど、やりすぎは良くないから期間中はやめておこう。


ペラペラとページをめくり、読んでいく。


うん、ルーズリーフを持ってこよう。

期間中で色々気づいたことを書いていくと、正式なマネージャーになったときに役に立つかも。





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