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21話 ページ22

「私を忘れてたのは、銀時の方じゃないの?




さっき一緒に歩いてたオレンジ色の髪の毛の女の子と眼鏡の男の子は銀時の子供?




少なくとも私には銀時は満ち足りてるように見えたし、10年前みたいに虚な目もしてない。」





そう言って私は銀時の顔を覗き込んだ。


「あいつらは俺の餓鬼じゃねぇよ。



預かりもんだ。
大体俺の年であの年齢の子供がいるわけないだろ。









それとさ、俺10年前とそんなに変わった?」




「え、?」





「だーかーらァ、変わったのかって聞いてんの。



俺って10年前今と違ってそんな虚ろな目してた?

今そんなに満ち足りて見える?







俺がお前のこと、求めてないように見える?」



ジリジリと、ただでさえ近い距離を銀時が詰めてくるものだから、思わず後退りする。

けれど、橋の手すりに背中が当たり、いよいよ私には逃げ場がなくなってしまった。





「何が、言いたいの」


わからない。

なんにもわからない。




あの時、10年前。

私が、銀時がお互いを求めたのは、恋でも、愛でもなんでもない。


ただ、寂しさを、虚無感を、少しばかりの罪悪感を紛らわすため。








...だったのに。

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- 最高です!胸がどきどきして止まらなかったです!泣きそうになりました。 (2023年1月8日 21時) (レス) @page28 id: 2bc0f45ebb (このIDを非表示/違反報告)
けんそう(プロフ) - kayaさん» そんな風に言ってもらえてとても嬉しいです!至らない点もあったかと思いますが、そう言ったコメントがとても励みになります。ありがとうございます! (2018年8月8日 8時) (レス) id: aaf4aecbc2 (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - なんだか読み終わった後、目頭があつくて、気づいたら涙が出ていました。文章が綺麗な素敵な作品だったと思います。 (2018年8月8日 0時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:けんそう | 作成日時:2018年6月10日 21時

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