episode100＿＿邪念 ページ4
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あのあと今村は國神から大皿を奪い取った。今村からの視線が妙に熱烈で気になるけど、いつものことだからスルーした。点数稼ぎしようとしてるのはどっちだなんだ、下心見え見えの今村の行動に國神も少し呆れ気味。
「あ、そだ國神」
「なんすか」
「この間はごめんね。あんなこと言って困らせた」
「……？あぁ、気にしなくていいっすよ」
國神は本当に一瞬なんのことだか分からない、って顔をしてたけどすぐに理解したようで 後頭部に手をあてた。「その、野暮なこと聞くけどさ……」私の方にチラチラ視線を向けながら國神が何かを聞いてこようとしたその時。
「なに？なんかあったの？」
「成早、後ろ……」
「後ろ？んわっ 我牙丸！？」
ステーキを咀嚼してる成早の後ろから我牙丸が迫って、頭を鷲掴んだ。また何かしたんだなと思ってると、そのまま後ろに引きずられて拉致されていく。視界の端で今村が震えてるのが気になったので「どうしたの今村」と、声をかけてすぐに後悔した。
「お前ら、いつの間にそんな関係に……！！」
「何の話だ今村」
「密会してたんだろマネージャーと！！夜の！」
「は……？｣
私と國神の声が重なった。
「だってそれしかねーじゃん！このムッツリめ！」
「すぐ恋愛に直結すんのやめろ、お気楽変態野郎」
「マネージャーの口からとんでもねぇ言葉が……」
「いや、これもこれで中々……」
唇の片端を上げて、品定めするみたいに顎を触る今村。もう女子ならなんでもいいんじゃないかと思う。実際三度の飯よりナンパ、とか言って二股も平気でやってたみたいだし。今村のストライクゾーンの広さにさすがのイガグリも引いてた。
「マネージャーも一緒に食べようぜ！」
「いや、私はすぐ戻るよ。届けに来ただけだし」
「えぇー」
「後はごゆっくりー」
大袈裟に肩を落として落胆する今村をスルーして、私は来た道を戻る。部屋を出る直前に立ち止まった。最後に世一の顔だけみたいな、なんて邪念を持って首を後ろに捻った、のだけど。
「ちょ、やめろって蜂楽！自分で食べれるから」
「遠慮しない遠慮しない、ほらあーん！」
「遠慮とかじゃないって！あーもー……」
私は目を疑った。いや、逆に今までどうして気づかなかったんだろう。机の前で蜂楽が世一を押し倒していた。いや、この言い方には語弊がある。でも押し倒してるようにしか見えない。蜂楽の手にはフォークがあって、そこにはステーキが刺さってた。
(なにやってんの)
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はもに(プロフ) - かっぱさん» かっぱさん、はじめまして！励みのコメントありがとうございます。一番なんてお言葉頂けて感無量です、、❕これからもご期待に添えられますよう頑張りますᵕ̈* (2023年2月20日 0時) (
レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱ - このお話本当に大好きで、一番気にいってます♡これからも応援してますね!! (2023年2月19日 21時) (レス) @page49 id: 3275caf583 (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - 七子さん» 七子ちゃん、感想投げてくれてありがとう❕ ちょっとドギマギの三角関係ではあるけれど、話の落とし所はちゃんと決めてるので見守ってもらえると嬉しいᵕ̈* いつも応援してくれて励みもらってます！これからもよろしくね❣️ (2023年2月17日 0時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
七子(プロフ) - 潔が好き⁈⁈⁈そんなの…そんなのあんまりよ‼︎二次創作でレオと存分にイチャつかせてやるんだから（現実逃避） (2023年2月15日 21時) (レス) @page35 id: 749c6d74de (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - 凛香奈さん» 凛香奈さん、初めまして！繰り返し読んでいただけてるという事実に感極まってしまいました🥲ここ最近更新の時間帯が不定期ですが、引き続き頑張っていきたいと思います！応援ありがとうございます🙇♂️とても励みになりました！ (2023年2月13日 0時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はもに | 作成日時：2023年2月7日 18時
