♛︎episode109＿＿建前 ページ13
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──なぜ、こうなった。玲王に添い寝されて 甘えてしまっただけでも屈辱なのに、なんで今、その玲王に髪を結ばれているのか。悪い夢なら今すぐ覚めてほしい。そもそも今何時なんだ、私はあれからどれだけ眠ってしまったんだろう。
「痛くないか？」
「痛くないからさっさと終わらせて」
玲王のため息が晒されていた首にかかって、身体が震える。そしたら後ろで唾を飲み込むような音がリアルに聞こえたから、嫌な予感がした私は咄嗟に首の後ろ、うなじを手で隠した。
次の瞬間、玲王の「あっ」という小さな声と ほぼ同時に、首を押える私の手の甲に指先があたった。
「なんで分かったんだよ」
「お前のやりそうなことくらい分かるわバカ！」
ぺしっと手を叩き落とす。玲王は悪戯がバレた子供みたいに 悪びれもなく、べっ。と舌を出して私の髪を弄ってる。ただでさえ醜態晒してんだ、これ以上玲王に気なんか緩めてたまるか。
「寝てた間、変なことしてないよね？」
「なんもしてねーよ。なぁ凪？」
「うん。俺も見てたし…………あー でも」
「ばっか！やめろ！余計なこと言うなって！」
ゲームをしていた凪が、ふと顔を上げて何か言おうとしたけど 玲王が慌てて言葉を被せたからその先が聞けなかった。私は眉を顰めて振り向く。
「なにしたの。白状しろ」
「凪がいるんだから するわけないだろ！」
「じゃあいなかったらするの！？」
「する！！」
そこは取り繕わんのかい。真面目な顔して即答した玲王に、侮蔑を込めた痛いほどの視線を送る。その眼差しに耐えられなくなった玲王が「なぁ凪！」と、もう一度同意を求めた。
さっきとは違って言葉に圧のようなものを感じた。でもその肝心の凪は、スマホをベッドに置いて立ち上がった。
「どこ行くんだよ？」
「トイレー……めんどくさいけど行ってくる」
「え、ちょ、ちょっと待って凪！」
ぐぐぐ、っと伸びをしたあとに大きく息を吐いた凪が 面倒くさそうな顔でこっちを向く。
「せめて私が部屋出るまで待って！二人きりとか無理！」
「お前
「事実じゃん！ねぇ凪お願い、すぐ終わるから！」
片手を伸ばして待ったをかける。凪は後頭部をかきながら私と玲王の顔を交互に見た後、ぽんっ。と手のひらを拳で叩いた。あ、分かってくれた。そう思ってたのに、何故か私の前をスルーしてスタスタ歩いていく。「じゃっ」そんな言葉を残して。
(すぐ戻るー)
(裏切り者ッ！！)
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はもに(プロフ) - かっぱさん» かっぱさん、はじめまして！励みのコメントありがとうございます。一番なんてお言葉頂けて感無量です、、❕これからもご期待に添えられますよう頑張りますᵕ̈* (2023年2月20日 0時) (
レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱ - このお話本当に大好きで、一番気にいってます♡これからも応援してますね!! (2023年2月19日 21時) (レス) @page49 id: 3275caf583 (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - 七子さん» 七子ちゃん、感想投げてくれてありがとう❕ ちょっとドギマギの三角関係ではあるけれど、話の落とし所はちゃんと決めてるので見守ってもらえると嬉しいᵕ̈* いつも応援してくれて励みもらってます！これからもよろしくね❣️ (2023年2月17日 0時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
七子(プロフ) - 潔が好き⁈⁈⁈そんなの…そんなのあんまりよ‼︎二次創作でレオと存分にイチャつかせてやるんだから（現実逃避） (2023年2月15日 21時) (レス) @page35 id: 749c6d74de (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - 凛香奈さん» 凛香奈さん、初めまして！繰り返し読んでいただけてるという事実に感極まってしまいました🥲ここ最近更新の時間帯が不定期ですが、引き続き頑張っていきたいと思います！応援ありがとうございます🙇♂️とても励みになりました！ (2023年2月13日 0時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はもに | 作成日時：2023年2月7日 18時
