甘々（3） ページ38
髪を乾かし終えて、私もお風呂に行こうと立ち上がると袖が引っ張られる。
｢ん？｣
緑｢どこ行くの？｣
｢お風呂だけど｣
緑｢すぐ上がってね！待ってるから｣
なんて本当にこの人は今日、どうしてしまったの。
お風呂場で今日の可愛い亮平くんを思い出して、1人で赤面してみたり。
イケメンで可愛いって最強だな、なんて1人で変に納得してみたり。
お風呂から上がってソファに座ると同時に膝にかかる重み。
｢なに？｣
緑｢ん？膝枕｣
｢知ってる｣
緑｢ダメ？｣
｢ダメじゃないけど、どうしたのかなって｣
緑｢こうしてほしいの！｣
なんて可愛く言う亮平くんの頭を優しく撫でると、フワッと気持ち良さそうに目を細める。
｢今日は甘えたさんだね？｣
緑｢いやだ？｣
｢ううん、全然嫌じゃない！｣
私の返事に満足そうに笑うと、手を伸ばして私の頬に触れる。
こんなイケメンに可愛いね、なんて優しく言われると、なんだか照れてしまうものだ。
｢下から見てるのに可愛いわけないでしょ｣
私の返しに可愛げがないのはいつものこと。
緑｢どこから見ても可愛い｣
それでも、サラッと亮平くんは嬉しい事を言ってくれるのだ。
｢嘘はやめて。私スッピンだよ｣
緑｢Aはスッピンでも十分可愛いよ｣
｢やめて｣
緑｢大好き｣
そう聞こえたかと思ったら、頬に触れていた手が後頭部へまわり、太ももにあった重みはスっとなくなり、その変わりに唇に柔らかい感触。
キスをされた、なんて気づいた時には私の膝の上で満足気に笑う亮平くんの姿。
｢…え｣
緑｢んへへ笑｣
｢心臓に悪い｣
緑｢可愛いから、つい｣
思わず引いてしまいそうになるほどデレッデレな亮平くん。
そっと亮平くんの頭を持ち上げて、横にズレる。
緑｢なんで！｣
突然膝枕がなくなった亮平くんは、不服そうにこちらを見て、ムーっと口をとがらす。
あぁ、なんだか今日は亮平くんが5割増で可愛く見える…。
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廉樹(プロフ) - Sayukiさん» 貴重な意見ありがとうございます！続編の方で書かせてもらいます！ (2020年6月14日 10時) (
レス) id: 64321f42bc (このIDを非表示/違反報告)
Sayuki(プロフ) - いつかできたらでいいので裏も入れて欲しいです (2020年6月10日 1時) (レス) id: a707041684 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの - 阿部担ですが、阿部ちゃんが阿部ちゃん過ぎて、そしてとてもお似合いで、こんな彼女ならいてもいいなって思っちゃいました(笑 元気貰ってます。これからも更新楽しみにしてますね。 (2020年4月17日 18時) (レス) id: 76e9874d53 (このIDを非表示/違反報告)
廉樹(プロフ) - 佐々木さん» 嬉しいです！ぜひお願いします！ (2020年4月15日 11時) (レス) id: 64321f42bc (このIDを非表示/違反報告)
佐々木(プロフ) - 廉樹さん» 私は今Twitterでおすすめの作品を紹介させていただいています。そこで「阿部と彼女」を紹介してもいいですか？ (2020年4月15日 8時) (レス) id: e312adaa83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：廉樹
| 作成日時：2020年4月8日 11時
