甘々（1） ページ36
You side
昔の思い出話。
亮平くんはごく稀にすごく甘えてくる時がある。
今日早く終わるから会いたい！というLINEが届いたお昼。
A：ちょっと残業ありそうだけど、頑張って早く終わらす！亮平くんの家に行けばいい？
阿部：今日は俺がAの家に行く！
A：ほんと？ありがと！会社出る頃にまた連絡する！
なんて淡白なやり取りも私たちらしいなんて思いながら、目の前の仕事により一層精を出す。
しかし結局、5時半が定時にも関わらず、会社を出れたのは7時半。
思ったよりも遅くなってしまい、慌てて連絡を入れる。
A：ごめん！今会社出た！
阿部：お疲れ様！
A：遅くなってごめんね！
阿部：気にしなくていいよ！急がなくていいから、気をつけて帰ってきてね！
LINEからも滲み出る優しさに、心がほんわか暖かくなる。
急がなくていいと言われても、足は自然と早くなるもので、最寄りの駅を降りて、スーパーに立ち寄り、まだ少し暖かいお惣菜を数品とお刺身を買う。
ちょこっと手抜きする私を許して下さい。なんて心で亮平くんに詫びながら…笑
｢ただいま｣
できるだけ早足で帰宅し、急いで玄関を開けるとリビングから飛び出てくる亮平くん
緑｢おかえり〜｣
なんてニコニコしながら駆け寄ってきて、そのままギュッと抱きつく。
普段から家に居る時は玄関まで来てくれるのだが、抱きつくのは稀だ。
｢どうしたの？｣
多少驚きながらも、亮平くんに問いかける。
緑｢会いたかったの！！｣
パッと私を離して、そのまま私の肩に手を置き、私の目を見てそう言う。
ふふっと可愛く笑うとまた私をギュッと抱きしめる。
あまりの可愛さに私は静かに悶絶。
｢私も会いたかったよ｣
と言ってあげると、ニコーっと更に笑顔になって、早く上がってと急かすように私の手を引く。
洗面所で手を洗う時も、キッチンで買ってきたお惣菜を出す時も片時も私から離れない。
バックハグ状態で、永遠についてまわる。
｢も〜、動き辛いよ｣と文句を少し言ってみても
今日だけ。なんて可愛く言われたら何も言えない。
｢今日はどうしたの？いつもと違いすぎるよ｣
緑｢今日は離れたくないの｣
そう言うと腕に力をこめて、ギューッと力いっぱい抱きしめてくれる。
｢今日は甘えただね｣
後ろ手で頭を撫でてあげると、うふふって嬉しそうに笑うから、つられて私まで笑顔になってしまう。
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廉樹(プロフ) - Sayukiさん» 貴重な意見ありがとうございます！続編の方で書かせてもらいます！ (2020年6月14日 10時) (
レス) id: 64321f42bc (このIDを非表示/違反報告)
Sayuki(プロフ) - いつかできたらでいいので裏も入れて欲しいです (2020年6月10日 1時) (レス) id: a707041684 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの - 阿部担ですが、阿部ちゃんが阿部ちゃん過ぎて、そしてとてもお似合いで、こんな彼女ならいてもいいなって思っちゃいました(笑 元気貰ってます。これからも更新楽しみにしてますね。 (2020年4月17日 18時) (レス) id: 76e9874d53 (このIDを非表示/違反報告)
廉樹(プロフ) - 佐々木さん» 嬉しいです！ぜひお願いします！ (2020年4月15日 11時) (レス) id: 64321f42bc (このIDを非表示/違反報告)
佐々木(プロフ) - 廉樹さん» 私は今Twitterでおすすめの作品を紹介させていただいています。そこで「阿部と彼女」を紹介してもいいですか？ (2020年4月15日 8時) (レス) id: e312adaa83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：廉樹
| 作成日時：2020年4月8日 11時
