95話 ページ6
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『あっつ！
…………相変わらずすごい炎……！』
会場を覆う熱風。
それを発しているのは決して左を使わないと宣言していた轟くん。
ほんと、すごいなぁ。デクくんは。
ここにいる誰よりも、ヒーローみたい。
「俺だって……ヒーローに………………！」
轟くんと目が合った気がした。
やっぱり轟くん、私君の炎好きだよ。
「焦凍ォオオオオォオオォ！！」
途端、観客席から一際野太い声が。
あ、エンデヴァー。
「やっと己を受け入れたか！！そうだ！！
ここからがお前の始まり！！
俺の血をもって超えていき、俺の野望を果たせ！」
「すげえ……エンデヴァー…………ものほんだぜ」
『あつくるしっっ！！！』
「エンデヴァーさん、急に激励か……？親バカなのね」
てか、結構轟くんの地雷踏むなぁ、エンデヴァー。
「オイオイオイ！2人とも構えたぞ！」
『やばいね、これ』
「え？どういうこと？」
『今まで冷えてた空気が瞬間的に熱されて膨張することによる大爆発が起きるかも」
「それ、そんな淡々と言うこと？！
てかなんでそんなんわかるの？！」
『そりゃあ……風に関しては専門ですからねぇ』
デクくんの個性と轟くんの炎がぶつかりあい、大爆発と共に爆風が轟いた。
風で押し返したいところだけど、これが原因で試合妨害になってもいけないしなぁ。
ま、普段から風浴びまくってる私にとっちゃ屁でもないんだけと。
『おー、いい風ー』
「Aちゃんんんんんんんんん」
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作者名：オクラ | 作成日時：2019年7月12日 8時
