轟くんはお友達

66話 ページ21

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雄英体育祭前日。

体調は良好。個性の調子も問題なし。




「お、Aじゃん。はよー……ってお前大丈夫かよ」

『やべぇよ瀬呂…………吐きそう』

「相変わらずだな？！」



さぁ、雄英体育祭開幕！！









「皆！！準備は出来ているか？！
もうじき入場だ！！！」

今日も今日とて委員長が張り切っている。
でもみんなガン無視。

ごめん、委員長。私も緊張でそれどころじゃなかったりする。



そんな中、轟くんが緑谷くんに声をかけた。


「…客観的に見ても、実力は俺の方が上だと思う」

「へ？！う、うん」


突然の俺の方が上だ発言。

轟くん、君は爆弾を落とすのが得意だね。轟くん。



それでも何も怒らないし、嫌な顔をしない緑谷くんは本当に爆豪くんの幼馴染か？

いや、爆豪くんの幼馴染だからあそこまで寛容なのか。納得。



「お前、オールマイトに目かけられてるよな。
別にそこ、詮索するつもりはねえがお前には勝つぞ」



クラス実力No.1から最下位への宣戦布告。

何も知らない人から見れば異様な光景だ。


私は、何となく察するものがあるけど。



オールマイトに目をかけられてる緑谷くんに右だけで勝つことで、お父さんを否定するってところだろう。

魂胆は見えるけど、




これ爆豪くんが黙ってなくね？？？



って思ったけど意外と爆豪くんは静かだった。

良かった。爆破に巻き込まれなくて済む。





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