轟くんはクラスメイト (ページ37)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:67,363 hit

36話ページ37

-

「今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイト、そしてもう1人の3人体制で見ることになった」

「はーい！何するんですかー？」

瀬呂の質問に相澤先生は口を開く。

あー、まじかっけえ。

「災害水難なんでもござれ。
人命救助訓練だ」

『あ、詰んだ』

・

「こういうタイプだったか！くそう！！」

『どんまい委員長』

人命救助訓練は別の場所で行うらしく、みんなで仲良くバスに揺られている。

みんなが適当に、思い思いの席に座っている。

ちなみに私の隣は轟くん。
最近何かと関わるね、轟くん。

『人命救助訓練だって轟くん。最悪だよ轟くん』

「そうか」

今日もクールで冷たいね轟くん！

あ、寝る体勢に入った。
うそ、話し相手いないとか私暇じゃん。

………………………寝よ。

・

「すっげーー！！USJかよ！！」

誰かの声でパチリと目が覚める。

『え？なに？大阪まできてんの？』

「ちげえ」

いつの間にか起きたらしい轟くんにつっこまれる。

正直まだ半分寝てる。

「水難事故、土砂災害、火事、エトセトラ………
あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です。

その名も、嘘の災害や事故ルーム(USJ)！！」

『え？なに？たこ焼き？』

「だから大阪じゃねえよ。いい加減起きろ」

コツン、と轟くんに頭をこつかれる。

だんだん冴えてきた視界の中には………

『え？！嘘！！スペースヒーロー 13号？！
え、超ファン！！

サイン貰ってもいいですか』

「え、え？」

「雷風、後にしろ」

ズルズルと相澤先生の布に包まれながら轟くんの隣に連れていかれる。

『畜生…………！後で絶対貰うんだがら…！』

「やっぱオタクだろお前」

『緑谷くんには負ける』

.