25話 ページ26
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テープで轟くんを捕らえたら後は時間制限まで粘る。
時間制限まではあと1分…。
「これ、もつか?」
『わっかんないね』
瀬呂が捕らえた上から轟くんに超少量の電気を浴びせる。
ほんと、ピリッぐらい。
なんか体痺れてるなー、くらい。
すると手の温度が急激に下がる。
パキパキパキパキ……!!
『あー、だよね』
テープを凍らせてバキンッ!と割りやがった。
まじか、コンティニューか。
テープを掴んでた瀬呂はそのままの勢いで一瞬で凍らされた。
「わり……」
『そりゃ避けられないわ。許す』
《残り30秒!!》
瀬呂寒そうだし痛そー。もうちょい我慢してね。
轟くんは真っ直ぐに核の方に走り出す。
『…させ、ない!』
だんだん手の痺れがが酷くなって、風が出しづらくなる。
足止めしようにも、弱風しか出せない。
″風神モード″使ったのやらかしだ。ほんと。
《残り10秒!!》
ベリベリべリッと核に巻きついた瀬呂のテープを剥がしていく轟くん。
風は出せなくても、と轟くんの手を掴もうとした瞬間…。
《終了ーーー!!!》
私の手は空を切った。
『轟く…………………流石ぁ…………』
ほとんど動かない体が傾いていく。
おっと、ここまでキャパオーバーしたのは初めて。
「っと……大丈夫か?」
『ん。なんとか……それよ、り……瀬呂、溶かしたって……』
ヒーロー組の勝ちでヒーロー基礎学は終了した。
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ムルセン(プロフ) - セキュリティですね (2019年10月1日 21時) (レス) id: 70acea0c88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オクラ | 作成日時:2019年7月8日 20時