轟くんはクラスメイト (ページ11)

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10話ページ11

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『ねぇ、ほんと瀬呂ってたまにいらんこと言うよね』

「すまんて！」

先程、瀬呂含む生徒の「面白そう」発言で相澤先生は「最下位は除籍処分」と言い放った。

ほんと、何てこと言ってくれてんだ。

私もちょっと面白そうだなーってワクワクはしてたけど！！！(真顔)

そしてただ今50m走を走る順(て言っても名簿だけど)に並んでいる。

皆2人ずつだけど私はもちろん1人です！！！！！ぼっち寂しい！！

どんどん人が減っていってついに私の番…の前に。

『相澤先生！私、1人で走るの寂しいです！』

「…誰か入ってやれ」

『よっしゃ、瀬呂来い！！』

「指名かよ！！」

ギリィ！！っと悔しそうに歯ぎしりする瀬呂。

何その顔、面白い。

「やだよ。お前、超スピード特化型じゃん。
隣いるいない関係ないだろ」

『いいじゃーーん！お願いお願い！』

え、なんかめっちゃクラスの子に見られてる。
やだ、やめて恥ずいわ。

「雷風、決めるのに時間かかるなら1人で走れ」

『瀬呂この野郎！！後で桜餅！！』

「はいはい」

さてさて、瀬呂も付き合ってくれない事だし。
ちゃちゃっとやって終わろっと。

今のところ50m走最高はあのメガネくん。
えーっと、確か飯田くん？

ま、足にエンジンがあろうがなかろうが、流石に光の速度には勝てないよね。

「位置について」

身体の全身に雷を纏う。

「よーい」

足に風の力を込める。

「START！！！」

風圧で思いっきり前に飛んだら後は雷で走るだけ！

「雷風、1秒02！！」

『ありゃ、意外と遅いな』

「充分早いわ！！！」

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