第四章 【守ってくれたもの】一話 ページ31
A「……ん、、」
炭治郎「ぁ！目、覚めましたか？」
私が目を開けるとそこには見覚えのある蝶屋敷の天井と花札の耳飾りを付けた男の子が視界に入ってきた。
炭治郎「良かった、このまま目覚めないのかと思いましたよ」
出来れば私は目覚めたくなかった。
目覚めても体がピクリとも動かない。
縛られていた手首や足首はヒリヒリするし、頭は一定のリズムで硬い岩に頭突きしているように痛みが走るしで私の体はボロボロだった。
A「……貴方は誰…」
炭治郎「俺は鬼殺隊の竈門炭治郎です」
A「…そぅ」
私はこれ以上聞く気はなかった。
なかったのに、口が勝手に開いていた。
A「…あの時…なんで、庇うような真似をしたの…」
炭治郎「え？」
炭治郎は驚いた顔をしていた。
炭治郎「…仲間だからですよ。鬼から人間を守る鬼殺隊の仲間だから。それにあの刺桐時朗とか言う人の態度が気に食わなかったからです」
A「あの男は…正しいよ……正確に処罰を与えようとしてたから」
炭治郎「いいえ！正しくない！あんなの自分のストレスを貴方にぶつけているだけだ、それに」
何故か私はそれに続く言葉が気になった。
炭治郎「あの人は貴方の事を人間だと思っていなかった。貴方はちゃんとした人間なのに、あんなに痛めつけて、、俺は無意味に人を痛めつけるやつは嫌いなんです」
私は思った。
この子は今、私を人と思ってくれている。
私の事をちゃんとした人間だと。
でも、
私が時の呼吸を使うと知った時
どう思いが変わるのか、
鬼殺隊に入ったからにはこの子にも何かしらのきっかけがあるはず。
もし時の呼吸は人を蘇らせることが出来ると知った時
この子は私に対して
「人間だ」と心の底から言い切ってくれるのか。
私は気になってしょうがなかった。
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ゆっくり四つ葉 - いいのか、、、888評を889評にしてしまって、、、！素晴らしい作品をありがとうございます！ (2020年9月14日 20時) (
レス) id: 558ca2fe7e (このIDを非表示/違反報告)
莉華 - あゅみさん» ホントですよですよ!!!!あぁ.......尊い.... (2019年12月15日 23時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
あゅみ(プロフ) - 莉華さん» 無一郎くん可愛すぎて永久保存ものですよ笑 (2019年12月15日 21時) (レス) id: c188dca51c (このIDを非表示/違反報告)
あゅみ(プロフ) - 肯定的なトマトさん» 無一郎くん尊いですよね泣 (2019年12月15日 21時) (レス) id: c188dca51c (このIDを非表示/違反報告)
莉華 - ん"ん"ん"........!!!!むいくんがかあいい....!!!! (2019年12月15日 16時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とーにゅ | 作成日時：2019年12月1日 21時
