第二章 六話 ページ16
〈義勇 side〉
義勇「分かっている!」
不死川の声が聞こえる前に、Aが型を使った事は把握していた。
時の呼吸 壱ノ型 時間途絶は10秒程、時間の流れを止められる型だ。
Aはその一瞬で外に逃げ出した。
10秒程度だからそこまで遠くには行っていないはず。
しのぶ「冨岡さんっ!こっちです!」
どうやら胡蝶が逃げた場所を掴んだらしい。
俺はすぐ様、言われた導線を駆け抜いた。
あいつ、、すばしっこいな。
きっと型を使いながら逃げているのだろう。
だが、俺には分かる。
あいつの体温、鼓動、吐息、全てが俺に居場所のヒントをくれる。
俺は不意に思った。
何故、逃げる。
何故、避ける。
何故、身を隠す。
これじゃ、逃げている鬼を追っているみたいではないか。
同じ鬼殺隊、同じ鬼を殺し、同じ食事を摂る、
同じ人間だと言うのに。
だが、Aは絶対に攻撃はしてこない。
其れだけは確信していた。
其れだけは信じていたかった。
しのぶ「冨岡さんっ!!前を見てくださいっ!!」
一緒に追っている胡蝶からの声にたった今気がついた。
義勇「っ、、!」
俺が顔を上げた瞬間
頬に鋭い痛みが走った。
鎹鴉「カァー!カァー!!切ッタ!!隊律違反〜!隊律違反〜!!」
すると着いてきていた鎹鴉が鳴き喚いた。
俺は認められなかった。
Aが型を使ってきた事に。
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ゆっくり四つ葉 - いいのか、、、888評を889評にしてしまって、、、!素晴らしい作品をありがとうございます! (2020年9月14日 20時) (レス) id: 558ca2fe7e (このIDを非表示/違反報告)
莉華 - あゅみさん» ホントですよですよ!!!!あぁ.......尊い.... (2019年12月15日 23時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
あゅみ(プロフ) - 莉華さん» 無一郎くん可愛すぎて永久保存ものですよ笑 (2019年12月15日 21時) (レス) id: c188dca51c (このIDを非表示/違反報告)
あゅみ(プロフ) - 肯定的なトマトさん» 無一郎くん尊いですよね泣 (2019年12月15日 21時) (レス) id: c188dca51c (このIDを非表示/違反報告)
莉華 - ん"ん"ん"........!!!!むいくんがかあいい....!!!! (2019年12月15日 16時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とーにゅ | 作成日時:2019年12月1日 21時