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ヨンワ ページ4

殺せんせーはさっきの転入生を探しに教室を出て行った。


だから僕たちは自然と自習を行っていた。


「それにしてもよ、あの転入生何か変じゃなかったか?」


「そりゃ、ねぇ。いきなり入って来たと思ったらフリーズして走って行っちゃうんだから」


違う。


そんな簡単な違和感じゃない。


「違うんだよなぁ」


前原君は、僕と同じ違和感を感じ取れているのかな。


「何ていうか、人として変……?って言っちゃ失礼だけど」


「ホント失礼」


教室を出て行ったあの瞬間。


僕は一瞬だけどしっかりと見ていた。


女の子の表情。


何も見ていない目。


脱力したような両腕。


確かに変わった人だった。


目が合ったような錯覚に陥った。


「俺一瞬目が合ったような気がしたんだよな」


「何それ」


「出たよ前原の自意識過剰」


「は!?ちげぇよ!」


シュンッ


「どうかしましたか?前原君」


「あっ、殺せんせー」


「転入生の子は?」


茅野の問いかけに先生は顔を少し赤くして


「どうやら彼女、旅人のようなんです」


と言った。



「「「はあ?」」」



「私が声を掛けた所、物思いに耽っている感じでした。そして『ここじゃない』と言って去って行ったんですよ」


さすらいの旅人って感じですよね!とか何とか。


そんなことを言われても……僕たちは殺せんせーが転入生を連れ戻して来るって言ったから待っていたのに。


「じゃあその転入生を放っておいたまま先生だけ戻って来たと」


「連れ戻して来るんじゃなかったの?殺せんせー」


「にゅにゃあああ!そうでした、連れ戻して来るんでした……すみません皆さん」


ガラッ


しゅんとした先生が醸し出す重たい雰囲気を一掃したのは再度ドアの開く音と低くてかっこいい声だった。


「おい、転入生を放っておくな」


「「「烏間先生!!」」」


「おはよー」


「ああ、おはよう……お前、生徒を放り出すとは何事だ」


そうか、殺せんせーは生徒を第一に考えて常に行動しなければならないから……


グレーゾーンってこと。


「おい、どうなんだ」


「にゅう……」


烏間先生の迫力にたじろぐ先生。


「……」


烏間先生の横に立っていた転入生はスッと僕らに向かって指をさした。


「先生」


綺麗な声だ、と思った。


「誰かタバコ持ってます」


え?

ゴワ→←サンワ



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作者名:リン | 作成日時:2018年2月15日 7時

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