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ジュウゴワ ページ15

あの時、


庵崎さんのペンダントを見つけていなければ、


渚くんにワンピースを着させていなければ、


この光景を見ずに済んだのかもしれない。







「大丈夫って言っても本当か僕には分からないし……!」


「大丈夫だから大丈夫」


「その根拠が分からないよ!!」


風邪を引いて熱を出しているのではと心配している渚くんに頑なに大丈夫だと言い張る庵崎さん。




「マジかよ……」



まさか昨日のあれでこんなに仲良くなるなんて思ってなかった。



『渚?』


『えっ、ああ、うん?どうしたの?』



俺の言葉じゃなくて渚くんの言葉に振り向いた庵崎さん。


嫉妬とか焦燥とかそんなものは感じなかったけど一番感じたのは驚き。


でもまあ、これをきっかけに庵崎さんがクラスに馴染めればいいのかな。


渚くんとの言い合いで人間味を感じ取ったのか、周りのみんなは急にそわそわし始める。


そして、そんな空気を両断するナイフみたいに通った声。


「庵崎さん」


「烏間先生……?」


「…………」


生徒の波を掻き分けて庵崎さんの隣に来ると何かを耳打ちした。


その数秒後コクリと頷いて教室を出て行く。


烏間先生も一緒に出て行ってしまった。


「「「……………………」」」


教室は静寂に包まれる。









「行くか」


誰かの一言で、クラスの団結力は発揮される。





**********




コンコン


「烏間です」


「……どうぞ」


ここの支配者である浅野理事長に急遽"庵崎さんを連れて理事長室まで来るように"と通達があった。


何でも、人目に付く所では話しにくい内容だと言う。


「君は、」


「浅野学秀です」


何故、理事長のご子息まで居るのか。


割と勘の働く俺も話の内容を察せずにいると、庵崎が俺の隣に並ぶ。


スーツの裾を少し引っ張られる感覚がした。


恐らく軽く握っているのだろう。


理事長もそれに気が付いたみたいだった。


「そんなに怖がらなくてもいいんだよ。私たちは君達に危害を加えるつもりもない」




___ただね、話を聞いて欲しいんだ。



「怖がっては、いないです」


「……可愛くない子だ」


二人の会話を無言で見つめていると、理事長のご子息、浅野くんがこちらを凝視していた。


俺が見つめ返すとすぐに目を逸らされる。


庵崎さんの出生についての情報提供であれば浅野くんは居るべきではないが、平然と居る所からいい知らせとは思えなかった。






「庵崎さん、単刀直入に言うよ」

ジュウロクワ→←ジュウヨンワ



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作者名:リン | 作成日時:2018年2月15日 7時

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