【H×H】櫻羽家当主、最強のようです (ページ3)

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第一話電話ページ3

～Aside～

ある日の朝、私はいつものように窓の隙間から照らし出す朝日に目を細めながら起床した。朝は、もう明るく午前ということが分かる。

昨日は、書類仕事に夢中になっていたせいで遅くに寝てしまったがどうやら私の体内時計は狂わずに済んだようだ。

私が、ゆっくりと眠っていた敷布団から上体を起こし欠伸を一つこぼす。今日は、特に用事も無いため何をして過ごそうか。

……と、呑気に考えていると枕元に置いてある私のスマホが静かに振動する。着信を見ると、どうやら今日は静かに過ごせないらしい。

貴「……はい、もしもし。櫻羽です」

私が、電話に出ると相手は大変面白そうに笑いながら着信に出た。……ふむ、何かあったのでしょうか。

？「ほっほっほっ、済まぬな。いきなり、電話などをして」

貴「いえ、構いません。して、ご要件は？何か、ありましたか」

私が、小さくそう問う。すると、"アイザック=ネテロ"殿はそれは愉快そうにまた笑い出す。

ネ「いや、少しお主に頼み事があってのう。……今日が、何の日か知らぬか？」

貴「いえ、存じ上げませんが。……何か、お約束事がありましたか？」

私は、自分の脳内にある記憶を引っ張り出し考えてみるがネテロ殿との約束はまだ少し先だった気がする。

ネ「今日は、"ハンター試験"の日じゃよ。ハンターを志望する、優秀な若者たちが楽しみにしている年に一度開催される試験の日じゃ」

ネテロ殿は、そう言うと私の頭が静かに回転し始める。……確かに、街にこの前行った時に聞いたような気がし始める。

貴「……それが、どうされましたか？何か、不備か心配事でも？」

ネ「いいや、何にも無いわい。……今回、連絡を入れたのはのう。お主に、"試験官"として出てもらいたいのじゃ」

その一言に、少し驚く。私は、何回か試験官として出ているが久々に出てくれと頼まれた気がする。

貴「えぇ、別に構いませんが……。何次試験を請け負いましょうか？」

ネ「ふむ、良い返事じゃ。今回、お主にはハンター志望の者たちに混ざって行動して欲しい」

……………………え。