【d!】ヒロインと悪役令嬢ねぇ…興味無いわ【学パロ】

7話 急展開 ページ26

お昼の時間、案の定女子生徒達に囲まれて抜け出せなさそうにしていたので、1人で廊下を歩いていた。ごめん、助けられなかったわ。

そのうち来るかな、と思い1人でいつもの場所へ向かおうとしていた時、後ろから声を掛けられた。


｢リンさ〜ん！｣

｢ロボロさん、あ、ぺいんとさんこんにちわ｣

｢こんにちわ｣


ロボロさんとぺいんとさんが一緒に歩いていた。ご飯一緒に食べてるのかしら。

｢んじゃ、おれ死神君たちの所行くわ｣

｢りょー｣


そう思っていたら、ぺいんとさんはどこかに行ってしまった。


｢二人で食べてる訳じゃないの？｣

｢ちゃうよ？…リンさんは1人なん？｣

｢いつもゾムと食べてるんだけど、先生に呼ばれてしまったみたいで｣



ロボロさんが、深呼吸をする。

口を開いて、言った。


｢…一緒に、た、食べます…か……？｣

｢…食べます｣

そんなに必死に言われたら行くしかないじゃないのよ。ゾム、ごめん本当に。


食堂に行けば最近のお昼は感じられなかった視線。珍しい組み合わせだしね…

それに、私だけが原因ではないんじゃないかと思う。目の前でもっきゅもっきゅとご飯をかき込んでいくロボロさん…小柄な体のどこにそんなに入るのかしら…

うさぎみたいね。


｢リンさんそれしか食わんの？｣

｢…最近、食欲が無いのよ｣

｢…それ、ペ神に言ってないでしょ｣



なんで、しんぺい神先生の事知ってるんだろ…


｢…あ、ああ！！ごっごめん！俺ん家、その…

この国の情報を集めてまとめるのが仕事の家だから…必然と…｣


ロボロさんの言い訳に納得。だから屋敷に来た時顔を隠して…てか、そんな事まで分かってしまうなんて…



｢優秀なのね…城務めも夢じゃないんじゃなくて？｣

｢そんな、俺には無理だと思うけどなぁ…｣



ロボロさんと食べたお昼ご飯は何だか楽しかった。食堂でロボロさんと別れて、中庭を散歩していると聞いたことのある声。


｢…無理せんでええけど？｣

｢ううんっ！私が悪いから！…何とか…やって…みせるよ……！痛っ！｣


ベンチに座って何かしているノエル･インデースと生徒会1年のチーノ･メンツーユだった。

｢…えぇー…どうしよぅ……｣







｢ボタンの1つも付けられないの？｣

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