ご ページ6
結局寝てしまい授業をすっぽかしたので、あの後は当然先生からお叱りを受けました。
お昼休みになり、コンビニ弁当を鞄から出してカパッと蓋を開ける。
小さめのお弁当だから“迎え”が来るまでに食べ終えられる。
最後の一口を食べた頃に、なんの前触れもなくガラッと扉が開いた。
デジャブ。
｢Aはいるか｣
現れた生徒会副会長の姿に固まるクラスメイト達。
そろそろ慣れて欲しいかな。
｢……｣
｢…っ……ほ、頬袋だと……！！｣
最後の一口が飲み込めず、もぐもぐと咀嚼しているところを見られたと思えば膝から崩れ落ちた。
デジャブだってば。
ここまで先輩がたの好意を理解してしまうと、私のような性格の人間でも流石に否定も謙遜もしない。
なんなら受け入れるし満更でもない。
食べてるだけで好かれるとか、小説だけだと思ってた。いや小説でもそう無いけど。
｢…わ、悪い取り乱した……行くぞ｣
空になった弁当箱をゴミ箱に捨てて蓮巳先輩に駆け寄る。
顔緩みそうになってるよ蓮巳先輩…
＿＿＿
＿＿
｢…あ〜……なぜ貴様はこう存在そのものが癒しなのだろうな……｣
｢蓮巳、少し離してやれ。首締まってんぞ｣
｢！…悪い…！｣
｢Aに手を出すならば蓮巳殿でも容赦はせぬぞ！｣
…ここに衣更先輩がいたらツッコミになってくれたのかな。
なんて過去のことを掘り返しても意味は無い。
人気の少ない屋外。
お昼休みは紅月で集まりこうして食べている。私は居るだけだけど。
｢そういや、今更だけどなんでAは一緒に飯食わねぇんだ？｣
鬼龍先輩が口元にソースをベタベタ付けたままそう聞いてくるけど、
ソース気になる。
｢…だって、鬼龍先輩はともかく、私がここでお弁当食べたら先輩達悶えてお弁当どころじゃないでしょう？｣
先輩方が私をどれだけ好きでいてくれてるか分かってるからこそのこの行動。
咀嚼で崩れ落ちるような人達が一緒にご飯なんて食べたら大変な事になる。
……これでも最初の頃に比べたら慣れてきた方なんだよねぇ。
｢ははっ、違いねぇな｣
｢鬼龍先輩は比較的マシな方です｣
｢他に言い方ねぇのかよ｣
そう言って笑ってる。
圧倒的兄貴感。
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如月らしいです(プロフ) - 急にまるまるのこと出てきてびっくりしました！！かわいいですよね！ (2022年12月3日 22時) (
レス) @page5 id: 122eb5a4f8 (このIDを非表示/違反報告)
r - ユキトさん» わざとだと思います (2022年7月11日 8時) (レス) id: c7b0bd28c6 (このIDを非表示/違反報告)
ひ - 宙くん推しでして、宙くんの優しさに思わず涙が出てしまいました、、ありがとうございます、、！ (2022年4月3日 16時) (レス) @page27 id: 051d399375 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - めっちゃ、好みです〜！応援してます…！！アル✴・アルマルちゃん、可愛いですよね…！！！ (2022年3月13日 23時) (レス) @page5 id: 6359c85515 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 15話のりょうりがぜっぴんって所がりょうりがべっぴんになってました。 (2021年12月11日 20時) (レス) @page16 id: acc4cdc8d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作成日時：2021年11月14日 12時
