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結果。中原幹部から色々とお勧めと、焼酎を三本買って貰った。こういう所、本当に大好き。しかも、私の好みをよく理解したツマミだった。
「中原幹部……！大好きです！」
「手前の大好きは安すぎねェか？焼酎によく合うツマミだ。外れはねェ筈だぜ」
じゃあな、と手を振る後ろ姿が、理想の上司で震えた。背は小さいけど、凄く頼りがいのある人だ。
隣のかじろーが私の持つ袋を取り上げる。
「僕が持とう」
「……実験道具じゃないからね」
「心配要らない！僕は本当にしなきゃいけない実験を発見した！」
そう言うや否や、空いた手で私の手を握る。満足気なかじろーは、鼻歌を歌いながら闊歩している。私は訳がわからない。
「その実験って、何？」
「もう行っている！」
「はぁ？」
最早、理解不能。得意げに笑うかじろーに、溜息一つ。それに気付くと、かじろーが私の顔を見詰めた。
「如何して溜息を吐いたのか、僕は知りたい」
「呆れたの。買った瓶、頂戴。呑みたくなってきた」
「なら、帰りに居酒屋にでも寄ろうじゃないか！君との外出は全て実験だ！うはははは！！」
上機嫌なかじろーに、私は疑問を隠せない。一体何をしているのだろう。一歩、一歩。夜の街を歩いて、手を繋いで拠点に帰る。酔いが冷めたら、どうしよう。屹度、私は可笑しくなる。
溜息一つ。
「かじろー、此れは何の実験？」
「君と僕の、恋の化学反応だ！恋愛とは、一体どんなメカニズムで出来上がるのか！僕は君が大好きだ！だが、こんな感情は初めて！ならば、君が僕を大好きになる経緯を知れば良い！僕は行き着いた！だから、此れは君が居なければ意味が無い！さあ！科学実験だ！」
長ったらしく言われたが、要は恋愛がわからないから調べようって事だろう。こんなんだからいつまで経っても童貞なのだ、此奴は。
呆れて溜息一つ。だが、少し心が温かいのは何故だろう。
「かじろーは莫迦だね」
「僕が？そんな訳はない！僕は科学の申し子！」
「帰ったらお酒飲みたいね、二人で。実験お休みしようよ」
かじろーを見ると、目を見開いて固まっていた。暫くすると、満面の笑みを浮かべて上機嫌で笑い出す。何か見つけたんだろう。スルーして歩みを進めた。
「うはははは！！君は本当に僕の予想を上回る！もっと実験を重ねよう」
「人の話聞かないよね、かじろーって」
そんな私の言葉等お構い無し。彼はずーっと、特徴的な笑いを街に響かせていた。
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いちご(プロフ) - ミラから来たぞおおおぉ！ に、しても評価凄いですね！Σ(ﾟﾛﾟ;) (2020年6月21日 14時) (
レス) id: 3cbabf2902 (このIDを非表示/違反報告)
モフ子 - 道化さん» 全然OKです。後見させてもらいました、兎に角好き(語彙力Maxです。 (2019年8月4日 17時) (レス) id: 7dc88695a1 (このIDを非表示/違反報告)
道化(プロフ) - 書かせて頂きました！お仕事疲れとの事なので、ちょっと絡めたお話を。ゴーゴリ「頑張った子には、ご褒美がいるよね！私は分かっているのさ！」 (2019年8月2日 18時) (レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
道化(プロフ) - モフ子さん» 了解しました！リクエスト内容は、シリーズ最新作の「恋は下心」の方に投稿させて頂きますが、大丈夫でしょうか？ (2019年8月2日 18時) (レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
モフ子 - リクエストしても宜しいでしょうか？天人五衰のゴーゴリ君っていいですか？シチュエーションは何でも構わないのでお願いします！仕事帰りに癒されたい！どうか私の我儘を聞いて下され (2019年8月2日 11時) (レス) id: 7dc88695a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jazz | 作成日時：2019年4月26日 19時
