満たす行為と虚しい夜と ページ5
満たされない毎日
人に縋っても、声に縋っても私の心は満たされぬ
色恋には疲れた
友情には恐怖が勝つ
偽った
自分を偽った
偽って、弱く見せて、優しく見せた
気持ち悪かった
偽る自分も擬似的な好意もありもしない慕いも
ひどく、酷く気持ちが悪かった
それでも一番に気色悪いのは自分だ
休日になれば、虚しさを紛らわすために慰めた
自分の体を慰め続け
無機物を迎え入れ
痙攣と共に悦楽に浸る
その時は、何もかも満たされる気がした
体の中にある異物と、荒い呼吸と
心が満たされるわけないのに
ただただ寂しいだけなのに
それでもこの悪癖は直らなかった
そしてまた、暫くすればまともな自分を演じる
優しく、弱く見せて、強がっているような
そんなありふれた優等生を演じる
心の中には悪魔が囁く
こんな奴らなんて大嫌いだろう？付き合いなんて辞めちまえ
自身の心は呟く
それは良くないよ。一度乗った船だもの。付き合ってやらなくちゃ
そんな葛藤だらけで、心にヤミが溜まる
その溜まったものを吐き出すために
また肉体的に快楽を得る
それが手っ取り早いから
寂しくなるから
虚しくなるから
満たされたくて慰める
メンヘラだとかビッチだとか、なんとでも言え
私は男に体は売ってないわ、阿呆
手っ取り早く幸せになりたいんだよ
その為に、一人で発散して何が悪い
…………同居人が怖いけれど、気は遣って居るはずだ
嬌声、鼻にかかった声、獣の吠えた様な声
厭らしい、卑しい声が木霊する
本当の自分はこんなにも卑しいのに
皆の信じる自分は綺麗すぎて
嗚呼、汚らしい
それさえも興奮材料となるのは
自分が最低な人間だからなのだろう
嗚呼、気持ちが悪い
そんな自分に嫌気がさした、そんな夜
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せいにゃん*すとろべりー - 泣いた、、、つら、、、ほんとに、素晴らしいです (2019年9月16日 3時) (
レス) id: bab35b3fea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：道化 | 作成日時：2019年5月16日 19時
